【基本のキ】SEOとは?初心者にもできる13の対策をわかりやすく紹介

SEO(Search Engine Optimization)とは、Googleなどの検索エンジンで自分のWebサイトが上位に表示されるように工夫することです。例えば、「ダイエット やり方」と検索したとき、検索結果の上に出てくる情報のほうが、下のほうに埋もれている情報よりも目につきやすいですよね。この「検索結果の上に表示される仕組み」を作るのがSEOの役割です。 とはいえ、SEO施策を始めたい初心者の方の中には、細かな概要や始め方がわからない方もいるのではないでしょうか。本記事では、SEOの基礎知識や明日から始められる対策方法、役立つツール、注意点などを紹介します。

目次

【基礎編】SEOとは?初心者向け基礎知識

SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と呼ばれます。

よく耳にする「SEO対策」とは、Googleなどの検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、自社のサイトを検索結果の上位に表示させるための施策です。

検索順位は、検索エンジンが独自のアルゴリズム(検索結果の順位を決めるためのルール)によって決定しています。そのため、SEO担当者は検索エンジンのアルゴリズムの動向を注意深く追いながら、順位を観察し、必要に応じてサイトの構造やコンテンツを調整しています。

なぜSEOが重要なのか

現代では、「検索する」という行為が日常生活に溶け込んでおり、多くの人が情報を探す際に検索エンジンを利用します。そのため、検索エンジンに自社のWebページを正しく認識させ、必要としているユーザーに適切な情報を届けることで、認知を広げ、購買やサービス利用につなげることが可能です。

特に日本では、Googleが検索エンジンシェアの79.54%を占めており、SEO施策の中心もGoogle検索を意識したものとなっています(2024年10月時点)。

出典: StatCounter Global Stats – Search Engine Market Share

SEOの大きな強みは、コンテンツが長期的な資産になることです。

ユーザーは、自分のニーズを満たす商品やサービスを探すために検索エンジンを利用します。特に、検索結果の上位に表示されるサイトはアクセスされやすいため、自社のWebサイトが上位に表示されることでアクセスの増加が期待できます。

上位表示されたサイトは、安定したアクセスや問い合わせを得られる「資産」となります。有料広告に頼らずに見込み顧客を集め続けられるため、広告費を削減しながら効率的に集客できる点がSEOの大きな魅力です。

SEOが活用される媒体とその特徴

SEOが活用される媒体は多岐にわたり、それぞれの特徴を理解して最適な対策を行うことが重要です。企業のコーポレートサイトやオウンドメディア、ECサイトなど、媒体ごとに目的やユーザー層が異なるため、対策の方法も変わります。

以下は、主な媒体とその特徴です。

コーポレートサイト 「○○株式会社」や「○○ Co., Ltd.」などの社名で検索したときに、自社のコーポレートサイトがトップに表示させる。
サービスサイト 特定のサービスを提供する企業のランディングページや特化サイトでSEOが行われます。
オウンドメディア コラムなどのコンテンツを通じてキーワード検索からの流入を増やし、認知拡大や見込み顧客の獲得を目指します。
ECサイト 商品名やカテゴリーに関連するキーワードでの上位表示を目指し、購入につなげることが目的です。

SEOはこれらの媒体を通じて、検索流入を増やし、認知拡大や成果(購入・問い合わせなど)を目指す施策として活用されています。

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Googleの検索順位はどうやって決まるのか

Googleの検索順位は、Google独自のアルゴリズムによって決定します。検索順位が決まる流れは、以下のとおりです。

クロール クローラー(Webサイトを巡回するロボット)がWebページの内容をチェックし、データを収集します。
インデックス登録 収集されたデータがGoogleのデータベースにインデックス登録され、検索結果に表示される準備が整います。
ランキング インデックスされたコンテンツが、キーワードの関連性や有用性、閲覧のしやすさなどの基準で評価され、検索順位が決まります。

主な評価軸は、キーワードとコンテンツの関連度やユーザーにとっての有用性、閲覧のしやすさなどです。ただし、アルゴリズムの詳細は公表されておらず、クロールされた際に「質が悪い」または「類似している」と判断されたコンテンツはインデックス登録されない可能性があります

特にGoogleのアルゴリズムは頻繁にアップデートされ、検索順位が大きく変動することがあります。これらのアップデート情報はGoogleの公式SNS「Google Search Central」で発表されるため、最新情報をチェックすることが重要です。

SEOにはどんな方法があるのか

SEOは主に2種類に分けられ、「内部対策」と「外部対策」があります。

内部対策 サイトの内部構造やコンテンツを最適化する対策で、検索エンジンやユーザーにとって使いやすいサイトを目指します。具体的には、ページの読み込み速度の改善やタイトルタグ、見出しの最適化などがあります。
外部対策 他のサイトからの評価を高める対策です。被リンクの獲得やサイテーション(サイト名や企業名が他のサイトで言及されること)を増やし、信頼性を向上させます。

また、内部対策にはコンテンツSEOとテクニカルSEOと呼ばれる手法があります。

・テクニカルSEO・・・検索エンジンがサイトを正しく認識しやすくすることを目的としています。具体的には、サイトの速度改善、モバイル対応、構造化データの実装、SSL化(HTTPS対応)などが含まれます。
・コンテンツSEO・・・質の高いコンテンツを制作・公開することで、検索エンジンでの評価を高める方法です。検索ユーザーのニーズに合った情報を提供し、適切なキーワードを盛り込むことで、検索結果で上位表示を狙います。

それぞれの違いについて、さらに詳しく知りたい方は、以下のページをぜひご覧ください。具体的な解説や実践的なポイントを詳しく紹介しています。

【実践編】今日からできるコンテンツSEO

初心者が知っておきたいコンテンツSEOのコツとしては、以下の3つが挙げられます。

・ユーザーの視点に立ってキーワードを選定する
・専門性の高いオリジナルコンテンツを作成する
・データを分析して定期的にコンテンツを見直す

それぞれのポイントを解説します。

ユーザーの視点に立ってキーワードを選定する

コンテンツ制作では、まずサイトの目的やターゲットを明確にし、ユーザー視点でキーワードを選定することが重要です。ただし、キーワードがターゲットに合っていない場合、ユーザーがサイトにアクセスしにくくなり、問い合わせや購買といった成果につながりません。

そのため、ペルソナを作り、カスタマージャーニーを考えた上でキーワードを選定することが重要です。このプロセスを踏むことで、ターゲットユーザーが「なぜ検索したのか?」を深く理解できるようになります。その結果、検索意図に基づいた、より解像度の高いコンテンツを作成できます。

ペルソナを作る

具体的な人物像を描くペルソナの設定は、精度の高いキーワード選定に役立ちます。例えば、健康促進サプリを商材とした場合、ペルソナを次のように設定します。

都内在住の38歳女性。フルタイムで働く会社員で、最近疲れやすさを感じている。健康を意識しているが、忙しくて栄養バランスの良い食事が取れない日が多い。

このペルソナを基に、検索意図を深掘りします。「疲労感を軽減したい」「忙しい毎日でも手軽に健康を維持したい」といったニーズに応えるため、「疲れを感じたときに摂るべき栄養素」「仕事が忙しい人向けの手軽な健康ケア」といったテーマのコンテンツが必要なことが考えられます。

カスタマージャーニーを考える

次に、ユーザーが自社商品に興味を持ち、購入に至るまでの流れ(カスタマージャーニー)を整理します。

このプロセスでは、ユーザーが商品に興味を持つまでの過程が分かり、潜在層(まだ課題を認識していない層)や顕在層(具体的な解決策を探している層)ごとの悩みやニーズが明確になり、それぞれに適したキーワードを導き出せます。

例えば、健康促進サプリを扱う場合なら、、

・潜在層の悩み:「最近疲れやすいけど、原因が分からない」
 → キーワード例:「疲れやすい 原因」「簡単 疲労回復」
・顕在層の悩み:「忙しい毎日でも手軽に栄養を摂りたい」
 → キーワード例:「手軽 栄養補助」「おすすめ 健康サプリ」

カスタマージャーニーを基にターゲットの心理や行動を理解することで、ユーザーの検索意図に合ったキーワードを選定できます。

具体的なキーワードを選定する

ペルソナとカスタマージャーニーを基に、具体的なキーワードを選定します。キーワード選定では、次のポイントを考慮することが重要です。

検索意図の理解

ユーザーがそのキーワードを使って「何を知りたいのか」「どんな課題を解決したいのか」を考えます。

例:「30代 スキンケア」の場合、ユーザーは「年齢に合ったスキンケア方法」を求めている可能性が高いです。

検索ボリュームを確認する 多くのユーザーが検索しているキーワードを優先的に選ぶことで、より高い集客効果を期待できます。検索ボリュームのデータは、キーワードプランナーなどのツールを活用すると便利です。
競合性を考慮する

競合サイトが少なく、自社が上位表示を狙いやすいキーワードを選ぶこともポイントです。競合が多い場合は、ロングテールキーワード(より具体的で詳細なキーワード)を検討すると良いでしょう。

例:「30代 スキンケア」より「30代 時短 スキンケア」の方が競合が少なく、上位表示が狙いやすい場合があります。

これらのポイントを踏まえて選定したキーワードをコンテンツ内に適切に配置することで、検索エンジンから評価されやすくなるだけでなく、ユーザーにも「自分に必要な情報だ」と感じてもらえるページを作ることができます。

専門性の高いオリジナルコンテンツを作成する

コンテンツSEOでは、専門性の高いオリジナルコンテンツを作成することが重要です。Googleは、特定のユーザー層に役立つ情報を提供するコンテンツを高く評価するとしており、作成者の経験や知識を反映した質の高い内容が求められます。

特定のユーザー層がすでに存在しているか、想定されており、その人たちがビジネスまたはサイトを直接訪問した際に、コンテンツを有用だと感じてくれると思いますか。

コンテンツは、実体験や深い知識(たとえば、実際に商品やサービスを使用したり、ある場所を訪れたりした経験に基づく特別な知識)を明確に示していますか。

引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル

さらに、Googleが示している代表的な評価基準にE-E-A-TとYMYLがあります。これらは特に高品質なコンテンツを求められる分野で重要視される要素です。コンテンツSEOを行う上では、必須な情報のため把握しておきましょう。

E-E-A-T

E-E-A-Tとは、以下4つの項目の頭文字を取ったもので、Googleが良質なウェブサイトを評価するための4つの基準です。

・Experience(経験):作成者がその分野で実際に得た経験を基にコンテンツを作成しているか。具体的な事例や体験談がこれに該当します。

・Expertise(専門性):情報がその分野において専門的で正確かどうか。資格や実績を持つ専門家による執筆が求められます。

・Authoritativeness(権威性):サイトや執筆者が業界で信頼されているか。他サイトからの被リンクや引用が多いと権威性が高いと見なされます。

・Trustworthiness(信頼性):情報源として信頼できるかどうか。運営者情報や連絡先が明確であること、HTTPS対応などの安全性が求められます。

2022年12月に「E-A-T(Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)」にExperience(経験)が加わり、「E-E-A-T」となりました。読み方は「イーイーエーティー」または「ダブルイーエーティー」と呼ばれます。

YMYL

YMYLとは、「Your Money or Your Life」の略で、ユーザーの人生やお金に大きな影響を与える可能性のある分野を指します。Google検索品質評価ガイドラインで特に重要視されるカテゴリで、以下のようなコンテンツが該当します

具体的には、以下のようなコンテンツが該当します。

・健康(医療情報やサプリメント)
・金融(投資、保険、ローン)
・法律(契約、税務、遺産分配)
・安全(防災情報や交通安全)

これらを踏まえ、E-E-A-Tを意識して実際の経験をもとに制作したり、コンテンツの監修者のプロフィールを掲載したりすると評価の向上につながります。

これらの評価基準を踏まえると、専門性の高いオリジナルコンテンツを作成することが重要です。特に、オウンドメディアでコラム記事をライティングする場合は、他にはない独自の要素を盛り込むよう意識しましょう。

データを分析して定期的にコンテンツを見直す

コンテンツを公開した後も、効果を最大化するためには継続的な改善が必要です。検索順位やコンバージョン(購入や問い合わせなど、成果につながるアクション)の結果を分析し、ユーザーのニーズやアルゴリズムの変化に応じて内容を更新することで、コンテンツの価値を高めることができます。

コンテンツの効果測定

まずは、公開したコンテンツの効果をデータで確認します。検索順位の変動やコンバージョン数を計測し、課題を把握しましょう。具体的な手法については、以下のページで詳しく解説しております。ぜひご覧いただき、参考にしてください。

コンテンツのリライト

一度作成したコンテンツでも、ユーザーニーズや情報の鮮度に応じてリライトが必要です。Googleのアルゴリズムやトレンドの変化に対応するためにも、次のような更新ポイントを意識しましょう。

・最新情報へのアップデート:古い情報やデータを更新し、コンテンツの信頼性を維持する。
・キーワードの再調整:検索意図に合ったキーワードを見直し、ユーザーのニーズにさらに応える。
・ユーザー体験の改善:リンク設置やページデザインを見直して、分かりやすく使いやすいページにする。

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【実践編】初心者でもできるSEOの内部対策

SEO対策を始める際に取り組みやすい「内部対策」について、以下の5つを解説します。

これらのポイントは少し踏み込んだ内容も含まれるため、難しく感じる部分があるかもしれません。しかし、「こんな方法もあるんだな」とイメージを持ちながら覚えておくことで、SEO対策の全体像をより深く理解できるでしょう。

・ページタイトルの改善
・内部リンクの見直し
・XMLサイトマップの設置
・URLの正規化
・グローバルメニューやパンくずリストの見直し

これらの内部対策を行うことで、ユーザーにとって使いやすく、検索エンジンからも評価されやすいサイトを目指すことができます。まずは取り組みやすい対策から始めてみましょう。

ページタイトルの改善

ページタイトルを最適化することで、検索エンジンやユーザーにコンテンツの内容を明確に伝えられます。ページタイトルはHTMLのタイトルタグに記載され、検索結果画面に表示される重要な要素です。

この「Contents Note」もタイトル変更だけでも検索順位が伸びた実績があります。一部の記事コンテンツの検索順位が低下していました。そこで、記事タイトルのリライトを実施したところ、約1週間で検索順位を改善することに成功しました。

ページタイトルの改善は効果が出やすく、比較的簡単に取り組める施策です。そのため、SEO初心者の方にもおすすめの方法と言えます。

以下にタイトル最適化のポイントを紹介します。

対策キーワードを含める

キーワードは必ず含め、タイトルの前半に配置しましょう。ユーザーが求める情報が含まれていると直感的に判断しやすくなります。

文字数を調整する

検索結果で表示が途切れないよう、タイトルは30文字程度を目安に作成します。

魅力的な表現を使う

クリックしたくなるような分かりやすく興味を引く表現を心がけましょう。

内部リンクの見直し

内部リンクの見直しと最適化は、SEOの重要な内部対策のひとつです。内部リンクを適切に配置することで、検索エンジンのクローラーから「わかりやすいサイト」と評価されやすくなり、サイト全体のSEO効果を高めることができます。

リンクテキストを分かりやすく設定する

リンク先の内容が直感的に理解できるテキストにすることで、ユーザーがリンク先をイメージしやすくなります。

関連コンテンツへのリンクを設置する

記事間の関連性を高めるリンクを設定することで、ユーザーが興味を持つ他の記事にもスムーズにアクセスでき、回遊率の向上が期待できます。

XMLサイトマップの設置

サイト構造を検索エンジンに伝えるためには、XMLサイトマップを設置することが重要です。特に新しいサイトでは、クローラーが全てのページを認識できないことがあるため、サイトマップを活用することで効率的にインデックス登録を進めることができます。

XMLサイトマップとは、クローラーなどの検索エンジンにサイトの構造を伝えるためのマップです。これを設置することで、クローラーがサイト内を巡回しやすくなり、ページがスムーズにインデックスされる可能性が高まります。サイト立ち上げ時や頻繁に更新が行われるサイトでは特に有効な手法です。

URLの正規化

URLを正規化することで、同じコンテンツを持つページを統一し、検索エンジンに「同一ページ」と認識させることができます。これにより、クローラーの巡回効率(クローラビリティ)が向上し、SEO効果を高められます。

例えば、URLに「www」の有無や「index.html」が混在している場合、異なるページとして扱われる可能性があります。このような状態では、クローラーが重複コンテンツと判断し、サイトの評価が下がるリスクがあります。

正規化の方法としては、301リダイレクトを使って旧URLから新URLに転送したり、canonicalタグを使用して重複ページを統一する方法が効果的です。URLを一貫して管理することで、SEO効果を最大化しましょう。

グローバルメニューやパンくずリストの見直し

サイトの全体的な構造やコンテンツの項目などをわかりやすく伝えるために、サイト内のグローバルメニューやパンくずリストを見直しましょう。

グローバルメニューとは、多くの場合トップページの上部に表示されるメニューのことです。パンくずリストとは、サイトの内容を大きい内容から小さい内容へ、不等号で示したリストを指します。

これらを改善すると、ユーザーやクローラーが現在サイト内のどのページにいるか判断しやすくなります。サイトの利便性が高まり、評価の向上につながるのです。

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【実践編】初心者でも取り組めるSEOの外部対策

SEOの外部対策では、「被リンク」と「サイテーション」の獲得が重要なポイントとなります。それぞれが検索エンジンの評価を高める役割を持ち、サイトの信頼性や認知度を向上させるための基本的な施策です。

被リンクやサイテーションは、初心者でも少し工夫するだけで成果が見込める外部対策です。まずは、良質なコンテンツ作成やSNS活用など、取り組みやすい施策から始めてみましょう。

ただし、外部対策は必ずしも優先度が高い施策ではありません。被リンクやサイテーションの獲得には、リソースの確保が必要です。自社のリソース状況を見ながら、無理のない範囲で実施していきましょう。

被リンク(バックリンク)の獲得

被リンクとは、外部サイトから自社サイトへのリンクが貼られることを指します。これは検索エンジンがサイトの信頼性を評価する際の重要な指標のひとつです。特に、自社と関連性の高いサイトからのリンクは高い評価を得ることができます。

被リンクを増やすためには、良質なコンテンツを作成し、ユーザーにとって価値のある情報を提供することが基本です。このようなコンテンツは自然に他のサイトからリンクされる可能性が高まります(コンテンツにSNS用のシェアボタンを設置して拡散を促すことも効果的です)。

ただし、不自然に多かったり低品質の被リンクは、スパムとみなされる可能性があるため、注意が必要です。

サイテーションの獲得

サイテーションとは、外部サイトやSNSで自社名や商品・サービス名について言及されることを指します。リンクが貼られていなくても、名前や情報が言及されるだけで検索エンジンの評価に寄与します。

サイテーションを増やすためには、SNSを活用して定期的に投稿し、フォロワーとの交流を深めることが効果的です。また、商品購入後にレビューを依頼することで、レビューサイトでの評価を積み重ねることができます。さらに、新商品やサービスの発表時にはプレスリリースを活用し、メディアやブログでの言及を増やすことも有効です。

こうした取り組みを通じて、サイテーションを獲得し、自社や商品の認知度を高めるとともに、検索エンジンからの評価向上を目指しましょう。

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初心者に有難い!SEOで役立つツール

SEO初心者でも使いやすく、役立つ無料ツールを紹介します。

・Google Search Console
・Google Analytics
・ラッコキーワード

これらのツールを使うことで、検索順位やユーザー行動を詳しく分析し、サイトやコンテンツの問題点を発見しやすくなります。取得したデータをもとに、施策の効果測定を行い、コンテンツのリライトやサイト全体の改善に活用しましょう。

Google Search Console

Google Search Consoleは、SEO初心者にとって非常に便利で、基本的な検索パフォーマンスの把握に役立つ無料ツールです。

検索エンジンの結果における自サイトの表示状況や、改善すべきポイントを可視化してくれるため、SEO分析や施策の改善に大いに役立ちます。Google Search Consoleの主要な機能について、以下に詳しく解説します。

検索クエリの確認

Google Search Consoleでは、サイトに訪問する際にユーザーが使用した検索クエリ(検索語句)を確認できます。どのキーワードで自サイトが表示されているのか、またそのキーワードに対するクリック数や表示回数を把握できます。

表示回数 どの検索クエリで自サイトが表示されているかを知り、ターゲットキーワードがうまく狙えているか確認できます。
クリック数 表示回数が多くてもクリックされていない場合、タイトルやメタデスクリプションの改善が必要かもしれません。
クリック率(CTR) 検索結果におけるクリック率を測定することで、コンテンツの魅力やクリック誘引の効果をチェックできます。

インデックス状況の確認

Googleがどのページをインデックスしているか、またはインデックスされていないかを簡単に確認できます。仮に、インデックスされていないページがあれば、それらをGoogleに再クロールさせるリクエストを送信することができます。

また、サイトにページが追加されたにも関わらず、Googleにインデックスされていない場合は、原因を調査し、必要に応じて修正します。例えば、robots.txtファイルの設定やnoindexタグが原因であることもあります。

モバイルフレンドリーの確認

Googleはモバイルユーザー向けの検索結果を優先するため、モバイルフレンドリーであることが重要です。Search Consoleでは、サイトがモバイル端末でどのように表示されるかをチェックすることができます。

Google Analytics

Google Analyticsは、サイト内でのユーザーの行動を詳細に分析できるツールで、SEO施策を効果的に進めるためには欠かせません。このツールを使うことで、ユーザーがどのページに訪問し、どのような行動をしているのかなど、詳細なデータを収集できます。

ページビュー数やセッションの分析

Google Analyticsでは、各ページにおけるページビュー数(訪問回数)やセッション数(訪問者の数)を確認することができます。どのページが最も多くのトラフィックを集めているか、またはどのページがアクセスを逃しているかを把握することができます。

コンバージョンの追跡と改善

Google Analyticsでは、ユーザーがサイト上で行った重要なアクション(コンバージョン)を設定し、その達成状況を詳細に分析することができます。

Google Analyticsでは、目標(ゴール)を設定し、その達成状況を追跡することができます。例えば、商品購入、フォームの送信、メルマガ登録など、サイトで達成したい具体的なアクションを目標として設定し、その進捗を確認できます。

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、SEOやコンテンツ制作に役立つキーワードリサーチツールで、検索エンジンにおけるサジェスト、共起語、類義語などの関連キーワードを抽出できます。

無料プランでも基本的なキーワード情報を取得することができるため、多くのSEO担当者が利用しています。

関連キーワードの発見

GoogleやBingなどの検索エンジンに表示されるサジェスト(検索候補)や関連キーワードをリストアップできます。

例えば、「SEO」というキーワードに関連する言葉を調べると、「SEO 対策」「SEO ツール」など、ユーザーがどのような情報を検索しているのかを把握でき、コンテンツ制作の参考になります。

共起語の抽出

共起語とは、特定のキーワードと一緒に使われる頻度が高い言葉を指します。ラッコキーワードを活用すると、コンテンツに自然に組み込みやすい共起語を見つけることができ、網羅性を高めることができます。

例えば、「ダイエット」のキーワードに対して「食事」「運動」「健康」といった関連語や共起語を調べ、これらを文章に組み合わせることで、ユーザーが求めている情報に、さらに深く応えることができます。

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見落としがちなSEOの注意点

初心者が見落としがちなSEOの注意点として、以下の2つを解説します。

・対策方法によってはペナルティを受けることがある
・すぐに成果につながるとは限らない

それぞれ詳しくみていきましょう。

対策方法によってはペナルティを受けることがある

SEOの施策では、方法を誤ると検索結果に表示されにくくなるペナルティを受ける可能性があります。Googleはユーザーの利便性を最優先にアルゴリズムを設計しており、ポリシーに反する手法を厳しく取り締まっています。

例えば、かつては被リンク数を増やすだけで検索順位を上げることができましたが、現在では意味のないリンクはスパムと見なされ、ペナルティの対象になります

また、被リンクの購入やコピーコンテンツの作成といった行為は、Googleポリシーに違反する「ブラックハットSEO」として扱われ、検索順位に大きな悪影響を及ぼします。

ペナルティのリスク

ペナルティを受けると、検索結果に表示されにくくなり、サイトへのアクセス数が大幅に減少します。これにより、コンテンツの価値が正当に評価されなくなるだけでなく、集客や成果の機会を失うことになります。

ペナルティを回避するためのポイント

ペナルティを避けるには、ユーザーファーストを意識した高品質なコンテンツを作成することが重要です。ユーザーのニーズに応える情報を提供し、信頼性や利便性を高める施策を中心に行いましょう。これにより、Googleからもユーザーからも評価される健全なSEO対策が実現します。

すぐに成果につながるとは限らない

SEOは中長期的な視点で取り組むことが重要です。SEO施策を行っても、すぐに成果が出るわけではありません。

一般的に、コンテンツを公開してから検索結果の上位に表示されるまでには、6カ月以上かかるといわれています。そのため、成果が出るまでの間は、SEOの基本を押さえつつ、継続的にコンテンツを作成・公開し続ける必要があります。

SEOに必要な作業とリソース

成果を出すためには、最低でも以下のような作業を定期的に行う必要があります。

・キーワード選定
・記事作成・校閲
・テクニカル要素(例:内部リンクの最適化やページスピードの改善)

これらを毎月のように繰り返すため、ディレクターやライター、エンジニアなど、複数の人的リソースが必要です。その分、時間やコストの負担が大きくなる点も考慮しなければなりません

専門会社の活用も検討する

もし、自社で十分なリソースを確保することが難しい場合は、SEOの専門会社へ外注するのも効果的な選択肢です。専門会社を活用することで、効果的なSEO施策を効率よく進められるだけでなく、自社のリソースを他の業務に集中させることが可能になります。

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まとめ

SEOとは、検索エンジン最適化のことで、ウェブ上に公開したコンテンツやサイトを上位表示させることでアクセス数の増加やブランディングにつながります。

具体的な手法には、内部対策(テクニカル&コンテンツ)や、外部対策があり、それぞれ組み合わせることでサイトの評価を高められます。

ただし、SEOは成果が出るまで時間がかかるため、成果が出ないからと途中で止めてしまうのではなく、長期的な視点で取り組むことが大切です。自社でSEOに取り組むことが難しい場合、専門会社への外注も検討しましょう。