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Webメディアとは?
Webメディアとは、インターネットを通じて情報を発信し、ユーザーに役立つコンテンツを届けるメディアのことを指します。かつて、企業がメディアを利用する際は、テレビや新聞といった「マスメディア」が主流でした。
しかし、インターネットが普及し、日常的にインターネットを利用するユーザーが増えている現在では、企業もマスメディアに加え、Webメディアを活用するケースが増えています。
特に、コンテンツマーケティングの一環としてWebメディアを活用する企業が増加しています。そのWebメディアには、さまざまな種類があり、それぞれが異なる目的や特徴を持っています。
以下は代表的なWebメディアの種類です。
2020年代に入って、オウンドメディアを活用する企業が急増しています。その理由は、オウンドメディアが低コストで運営でき、アクセス解析ツールを使ってユーザーの反応をデータで把握し、効果的に改善を重ねることができるからです。
オウンドメディアは単に自社情報を発信するだけではなく、SEOを駆使してサイトへの流入を増やし、商品やサービスの認知度を高めることができます。その結果、売り上げに繋がるリード獲得にも役立っています。
こうしたメディアはインターネットを利用して、ユーザーとの相互作用を促し、コミュニケーションを深める手段として非常に効果的です。
Webメディアの立ち上げ方・作り方
Webメディアを作成する際は、まずどのようなメディアにするかを決めることが重要です。作成する記事のターゲットや売りたい商品に関連するテーマを選び、ユーザーの関心を引けるようにしましょう。
1. Webメディアの目的を決める
最初に、Webメディアの目的を明確にします。目的は、そのメディアが目指すゴールです。
企業がWebメディアを作成する場合の目的には、たとえば「ブランド認知の向上」「新規顧客の獲得」「商品の購入促進」など、さまざまなものがあります。
目的が決まったら、それを達成するための最終目標(KGI)と、その目標に向けた評価指標(KPI)を設定します。
例えば、KGIとして「月間PV数」「月間アクティブユーザー数」など、具体的な数値を設定しましょう。
数値を含めたKPIを設定することで、目標の達成度や効果を測定し、その後の戦略を見直しやすくなります。
2. 競合のリサーチを行う
Webメディアの目的が決まったら、競合サイトをリサーチして、どのような戦略を取っているかを確認します。競合がどのターゲット層に向けてどんな広告をしているのかを知ることができます。
もし、似たようなコンセプトのWebサイトがすでに存在する場合は、そのサイトと差別化できるポイントを見つけることが大切です。
また、競合が強力なコンテンツを持っている場合は、ターゲット層を少しずらしたり、広告で使うキーワードを変更するなど、戦略を調整することを検討しましょう。
3.ドメインの決定
自社のWebメディアを作成するにあたって、自社ドメインの取得は必須ですが、既に契約している場合は新たにドメインを取得する必要はありません。
既存のドメインを利用することで、すぐにWebメディアの構築を始めることができます。
もし、まだ取得していない場合や新しくブランドを作っていきたい企業は、メディアの目的に合った覚えやすいドメイン名を選び、しっかりと自社の資産として活用しましょう。
4.サーバー環境の設定
Webメディアを公開するためには、サーバーの設定が必要ですが、すでに契約しているサーバーがある場合は新たに契約する必要はありません。
既存のサーバー環境を活用することができます。その場合、Webメディアの運営に必要な容量やセキュリティ設定を見直し、負荷がかからないように調整することが大切です。
サーバーの利用状況に応じて、適切な設定を行うことをお勧めします。
5.プラットフォームの決定
次に、Webサイトを公開するためのプラットフォームを選びます。企業のWebサイトにおすすめなのがWordPressです。
WordPressは、多くの企業サイトで採用されており、ビジネスサイトやECサイトなど、幅広い用途に対応しています。特に初心者には、HTMLやCSSを意識せずに使用できるコンテンツ管理システム(CMS)が便利です。
WordPressは完全無料で利用でき、多数のデザインやテーマを自由に選ぶことができます。初心者でも使いやすいインターフェースを備えており、困ったときのサポートも充実しているため、安心して利用できる点が魅力です。
6.ページレイアウトの設定
WordPressには、テーマと呼ばれるWebサイトのデザインだけでなく、全体の構成や表示される内容までテンプレート化されたものが提供されています。
Webメディアは、文字数が多くなるため、利用者が快適に読めるレイアウトが重要です。文字サイズや行間、間隔、余白の設定など、細かな調整が可能です。
WordPressのテーマにはシンプルなものから凝ったものまで、さまざまなタイプがあります。目的に合わせて、好みのテーマを選んでインストールするだけで、レイアウトが整ったWebメディアが簡単に作成できます。
Webメディア立ち上げ後のコンテンツ更新
自社のWebメディアを公開する準備が整ったら、次はコンテンツの制作に進みます。ここでの「コンテンツ」とは、記事や動画などさまざまな形式がありますが、今回は最も主流であるSEO記事の作成についてご紹介します。
1.キーワードの設定
まず、ユーザーが検索サイトで入力するであろうキーワードを設定します。良い内容の記事でも、ユーザーがその記事にたどり着かなければ意味がありません。
そのため、ユーザーが「どのような問題を抱えていて、何を解決したいのか」をイメージし、その問題解決に関連するキーワードを設定します。
キーワードの設定では、検索ボリューム(そのキーワードが過去にどれだけ検索されたか)を参考にしましょう。
検索ボリュームが高いキーワードを選ぶことで、より多くの人に自社の記事が見られる可能性が高まります。検索ボリュームは、Googleのキーワードプランナーなどを使って調べることができます。
2. ユーザーの検索意図を把握する
次に大切なのは、ユーザーの「検索意図」を理解することです。
検索意図とは、ユーザーが特定のキーワードを入力する理由や目的のことです。ユーザーがどのように困っていて、何を解決したいと思っているのかを理解し、それに応じたコンテンツを作成することが重要です。
検索意図を知るためには、設定したキーワードを実際にGoogleで検索してみましょう。
検索結果の上位に表示されているページには、ユーザーの疑問や悩みを解決する情報が含まれていることが多いため、これらの内容を分析することで、ユーザーの検索意図を深く理解することができます。
3. 記事の構成を作る
実際の記事の構成を考えます。構成とは、記事全体の流れや内容を整理したもので、タイトルや見出しを決めることから始めます。
タイトルの決定
タイトルは、読者に興味を引き、記事をクリックしたくなるようなものにしましょう。タイトルは32文字以内に収めるのが理想です。
また、具体的な数字を盛り込むと、読者にとって具体的で信頼性のある印象を与えやすくなります。
見出しの作成
記事の構成を決める際には、大見出し・中見出し・小見出しの3段階で整理します。見出しを見ただけで、どんな内容が書かれているのかが分かるようにすることが大切です。
4. 記事のライティングを行う
記事の構成が決まったら、次は実際のライティングを行います。この段階で大切なのは、ユーザーにとって読みやすい文章を書くことです。せっかく記事を書いても、読者が読みづらければ意味がありません。
1. 一文を短くする
まず、一文が長くならないように注意しましょう。文章が長くなると、主語や述語、修飾語の関係が複雑になり、読みにくくなります。
一般的に、読みやすい文章は一文40文字程度とされています。短い文で伝えたいことをシンプルに表現することを心がけましょう。
2. 改行や空白を適切に使う
改行や文字間の空白も重要です。改行がないと、文章が詰まって見え、視覚的に読みにくくなります。
また、文字間が狭すぎると、文字が密集して読みにくくなるため、適切な改行や空白を使って、文章を見やすくしましょう。
3. 結論から書く
各章の本文を書く際は、結論を先に述べるようにしましょう。
結論を最初に提示することで、読者はその文章で何を伝えたいのかをすぐに理解できます。これによって、読者は続きを読もうという気持ちになり、記事を最後まで読んでもらえる可能性が高くなります。
まとめ
Webメディアは、ターゲットユーザーとのコミュニケーションを深め、信頼を築き上げるための強力なツールです。しっかりと目的を定め、コンテンツ制作とSEO対策を行い、ユーザーのニーズに応える情報を提供し続けることで、長期的な成功を収めることができます。