「コンテンツSEO」が企業ブランディングに与える3つの効果

企業ブランディングにコンテンツSEOは非常に有効です。コンテンツSEOとは、良質かつユーザーニーズの高いコンテンツを継続的かつ高頻度で発信しつづけることでGoogleやYahoo!などの検索エンジンからの集客を目指す手法のこと。単に上位表示することによるメリットが得られるだけでなく、自社ファンの獲得やコンバージョン向上などさまざまな効果があり、『企業ブランディングの場で欠かせない』手法となりました。 今回は、改めて企業ブランディングにコンテンツSEOが重要とされる理由を解説します。 注意点や具体的な配信方法にも触れるので、ぜひ参考にしてください。

ブランディングにコンテンツSEOが有効な理由

ブランディングにコンテンツSEOが有効と言われる理由は、自社がターゲットとしているユーザー層を呼び込みやすい点にあります。

これまで一般的であったキーワード偏重型のSEOは幅広いユーザーを招くことに長けていますが、自社がターゲットとしているユーザーが訪れやすいとは限りません。

同じキーワードで検索していても求めている答えがユーザーごとに異なるからこそ、「調べたい内容とミスマッチがある」「得たいアンサーが得られなかった」というギャップが起こっていたのです。

一方コンテンツSEOであれば、キーワードのみでは細分化できないユーザーを掴めます。

「調べたい」というユーザーのニーズに合致するコンテンツを提供しやすく、満足度のあるWebページとして評価してもらいやすくなるのです。結果的に、PVが増えたりCV率が上がります。

離脱の少ない優良なユーザーが増えるからこそさらに上位表示されやすくなり、ブランディングにポジティブな影響を与えます。

 

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コンテンツSEOでブランディングをするメリット

なぜ他の手法でのブランディングではなくコンテンツSEOに頼るのか、ポイントを確認していきましょう。

メリット1.ロイヤルカスタマーを育てられる
メリット2.競合との差別化になる
メリット3.優秀な人材や取引先と繋がる

下記では、コンテンツSEOでブランディングするメリットを詳しく解説します。

1.ロイヤルカスタマーを育てられる

コンテンツSEOでブランディングすると、ロイヤルカスタマーを育てやすくなります。

ロイヤルカスタマーとは

ロイヤルカスタマーとは、「自社や商品に愛着を持ってリピーターになってくれる存在」です。いわゆる「自社のファン」であり、価格が売りの他社製品や一時的に話題になった同業他社の存在に揺るぐことなく購買・閲覧を続けてくれることが魅力です。

既存顧客の定着・離脱(解約)予防をしたいときに、コンテンツSEOが役立つのです。

2.競合との差別化要因になる

コンテンツSEOに成功すると、競合との差別化要因になります。似たような商品があっても、「ブランドやバックストーリーが好きだから」とあえて自社製品を選んでくれるファンを獲得しやすくなるのです。

また、閲覧したいコンテンツがあったときに「あのHPを見ればいいかもしれない」と思い出してもらいやすくなり、リピーターも増えてPV数も伸びます。

同じユーザーから繰り返しアクセスのあるWebページは検索エンジン上でも評価されやすく、SEOにもプラスの影響を与えます。

3.優良な人材、取引先と繋がれる

コンテンツSEOにより自社ブランドが確立すれば、ブランドに共感する優良な人材・取引先とつながりやすくなります。

従業員エンゲージメントを育てるという意味でも、強力なビジネスパートナーを得るという意味でも役立つのです。

新規取引先に自社を売り込む際にもブランド力が活きるので、ユーザー獲得以外の面でもメリットがあることを知っておきましょう。

 

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コンテンツSEOでブランディングをする際の注意点

コンテンツSEOにはメリットが多い一方、ブランディングする際に注意したいポイントも存在します。

注意1.ペルソナ設定が必須
注意2.高いコンテンツの質が必須
注意3.分析と改善が必須

 

下記でひとつずつ解説するので、参考にしてください。

注意1.ペルソナ設定をしてから方向性を決める

コンテンツを作成する前に、ペルソナを設定します。

ペルソナとは

ペルソナとは自社がメインターゲットとして据えるユーザーのことであり、このイメージが具体的であればあるほど的を得たコンテンツを作りやすくなります。

 

年齢・性別・居住地などの基本プロフィールだけでなく、知りたいこと・悩み・背景・自社が与える情報によりどんな行動をするかなど細かい部分まで決めておくことが理想です。具体的なペルソナを作る際に必要な項目として、以下の図を参考にしてください。

 

注意2.1本あたりのコンテンツの質を高める

1本あたりのコンテンツの質を高め、ユーザーにとって有意義な場とすることが大切です。

よくありがちな失敗として、コンテンツの量だけを重視してしまうことが挙げられます。

もちろん量や更新スピードも大切な要素ではありますが、コンテンツSEOの第一目標は「役に立つWebページであるとユーザーに認識してもらうこと」だと心得ましょう。

内容の薄い記事を量産しても、ブランディングにはなりません。事情通のプロだからこそ生み出せるコンテンツを充実させていくことが大切です。

注意3.コンテンツ配信後に分析・改善をおこなう

コンテンツ配信後には、分析・改善をおこないます。どのような記事が伸びているか、次に伸びそうな記事はどれかを分析し、その後の運営に活かしましょう。

一方、離脱の多い記事や閲覧数の少ない記事があれば原因を探り、リライトしていくことも大切です。

また、掲載情報が常に最新になるよう定期的に更新することも意識します。

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ブランディングに適しているコンテンツの配信方法

最後に、ブランディングに適しているコンテンツ配信方法を紹介します。

配信1.オウンドメディア
配信2.自社サービスの事例ページ
配信3.ホワイトペーパー

下記のうち自社にとって運用しやすいツールは何か検討し、導入してみましょう。

配信1.オウンドメディア

オウンドメディアとは

オウンドメディアとは、自社で保有するメディアを総称する言葉です。HP・ブログ・SNSアカウント・ECサイト・カタログ・メルマガなどさまざまなコンテンツがオウンドメディアに含まれますが、コンテンツSEOの観点ではブログが主流とされています。

 

オウンドメディアにおける最大の特徴は、潜在顧客を発掘しやすい点です。

ランディングしたユーザーが例え自社商品・サービスに興味を持っていなくとも、良質なコンテンツであればそのまま読み進めてもらえます。

欲しい情報を入手できるコンテンツとして評価してもらうことができれば、設置したCTAも適切になりやすく、新規開拓につながります。

配信2.自社サービスの導入事例

コーポレートサイトやオウンドメディア等で、自社サービスの導入事例を紹介することも効果的です。

導入事例以外のコンテンツは、どうしても発信側による一方的なコミュニケーションになりがちです。

しかし、第三者であり利用者の導入事例を入れ込むことができれば、より客観的なコンテンツとして届やすくなります。

また、導入事例に限らず成功事例・体験談など手法はさまざまです。身近な事例として実感してもらいやすそうなコンテンツを選定し、掲載していきましょう。

配信3.ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、特定の技術・商品の売り込みをもとに調査と関連付けて利点をアピールする資料のことを指します。

市場環境・業界動向・最新技術の紹介・他社製品との比較など、専門的な要素が多いコンテンツです。

自社が持つノウハウやナレッジが有効なものであると示すことができれば、新規の問い合わせも増えていきます。

資料提供に当たり顧客情報を入力してもらうこともでき、営業リスト作成に役立つこともメリットです。

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まとめ

企業ブランディングをしたいときは、コンテンツSEOに注力することをおすすめします。

コンテンツSEOはロイヤルカスタマーの育成・競合との差別化・優良な人材および取引先とつながるなど、さまざまなメリットをもたらします。

自社に合った配信方法を採用し、コンテンツの質を高めていきましょう。