SEO界隈で少し話題になっている「筋トレ」の検索結果をご存知でしょうか。検索ボリュームが16万のビックワード「筋トレ」の検索結果1位が占いサイトになっているのです。今回はなぜ「筋トレ」の順位が1位なのか、SEO対策に特化したコンテンツマーケティング会社、未知株式会社のboyが考察します。
まずは占いサイト「筋トレ」とは
2000年に石井ゆかりさんが占いサイト「筋トレ」を立ち上げました。今も更新が続いている個人サイトです。個人サイト以外にも石井ゆかりさんは著書「12星座シリーズ」が120万部の大ヒットセラーとなったようです。
参照: ジュニア版 星座シリーズ(全12冊)http://www.wave-publishers.co.jp/np/inner/0020/
では、なぜボリュームが16万もあるビックワード「筋トレ」は1位を取ることが出来たのでしょうか。「筋トレ」と検索するユーザーの意図は筋肉トレーニングについて調べているものと思っていました。関連キーワードやサジェストは「筋トレ 食事」「筋トレ 初心者」など筋肉トレーニングに関係するワードばかりです。
以下は、SEOの観点から仮説を立て、簡単に考察をしてみました。
【1位の理由】仮説①「筋トレ」表記のアンカーテキストの多さ
検索結果に大きく影響されるのは、有益なコンテンツからの被リンクということはご存知でしょうか。Googleのアルゴリズムは被リンクの数が信用度の高いコンテンツと評価しています。(悪質な被リンクを除く)
アンカーテキストは被リンクの表記ですよね。アンカーテキスト自体はあまり効果がないといわれていますが、今回の「筋トレ」という占いサイトが検索順位1位ということから、アンカーテキストの数もGoogleの評価したのではないかと仮説を立てました。
そこで、石井ゆかりさんの「筋トレ」を分析させてもらいました。今回は被リンクのページ数だけではなく参照ドメインの数も調べました。
分析した結果、石井ゆかりさんの占いサイト「筋トレ」の参照ドメイン総数は450超えでした。(リンク切れは除く)
その中でも筋トレ表記のアンカーテキスト数は450超え中の112個です。全体の28%を占めていました。(2019年5月調べ)
昨今のGoogleは、ただアンカーテキストや被リンクの数が多いだけでは高い評価をしません。しかし、石井ゆかりさんの「筋トレ」は女性マガジン、Wikipedia、SNSなど信頼度が高いコンテンツからアンカーテキストが貼られていました。このことからGoogleは有益なコンテンツからのアンカーテキストの数が多いため、高い評価をしたと考えられます。
ちなみに、他の「筋トレ」のサイトも分析しましたが、被リンクはあっても1つ2つほどで石井ゆかりさんの「筋トレ」は圧倒的な数の被リンクということがわかりました。
【1位の理由】仮説②圧倒的な指名検索の数
なにげなく月間検索ボリュームを調べたときにびっくりしたのが以下の内容です。
※2019/5/12調べ
なんと運営者の「石井ゆかり」の方が月間検索ボリュームが高い…
先述した通り、石井ゆかりさんは2010年に出版した「12星座シリーズ」が2014年に120万部の大ヒットを起こしました。それと同時に占いサイト「筋トレ」をユーザー検索することで「石井ゆかり」「石井ゆかり 筋トレ」の検索数は伸びたのではと仮説を立てました。
以下は2004/5/12~2019/512までのGoogleトレンドの結果です。
「石井ゆかり」の検索数は出版された2010年から徐々に伸びていることがわかります。次に「石井ゆかり 筋トレ」のGoogleトレンドを調べてみました。
元から石井ゆかりさんの「筋トレ」サイトは調べられていたが、出版された2010年からさらに上昇していると予想されます。
以上のことから、ユーザーが「筋トレ」と求めているコンテンツは占いサイト「筋トレ」の指名検索ではないかとGoogleが評価した。と考察しました。
【1位の理由】仮説③2000年からの更新頻度がズバ抜けている
「筋トレ」のサイトは運営した2,000年から約20年間ほぼ毎日更新を続けていました。このことから考えられるのがドメインエイジの長さがGoogleの評価になった可能性です。
しかしドメインが古いだけでは、良質なコンテンツと評価はされません。ただ石井ゆかりさんが運営している「筋トレ」は、長年の指名検索の多さ、有益なサイトからの「筋トレ」表記のアンカーテキスト等があります。
また、占いサイト「筋トレ」の更新頻度はほぼ毎日欠かさず行っているのです。更にページの速度が早いストレスフリーなサイトということも評価の対象と考えられます。このことから、ユーザーにとって”長く愛されているコンテンツ“とGoogleは評価しているのではないでしょうか。
まとめ
今回はなぜ「筋トレ」の検索結果が占いサイトなのかということを考察してきました。
1つ、有益コンテンツからの「筋トレ」表記のアンカーテキストが多い
2つ、占いサイト「筋トレ」指名検索が多い
3つ、長く愛されているコンテンツ
以上が「筋トレ」検索結果の理由と仮説と検証を行いました。
昨今のSEOは本当に奥が深く、理解が出来ない検索結果がたくさんありますよね。SEOに力を入れる企業が増えていますが、ノウハウがないとGoogleの評価基準を含めSEOについての理解は困難でしょう。
弊社では各クライアント様からの多種多様な商材をコンテンツ作成しているSEOに特化したコンテンツマーケティング会社です。弊社では自社の成功事例をもとにしたSEOのノウハウが多数ございます。もしも自社でSEO対策に取り組もうと考えている方はお気軽に未知株式会社までお問い合わせください。