目次
マーケティングは「売り込み」から「探してもらう」時代
スマホの普及によって、新商品の情報はインターネットで入手しているという人が増えました。実際に、2019年のインターネット広告費が2兆円を超え、テレビメディア広告費を抜きました。
このことからも、企業もインターネットマーケティングに力を入れているのが分かります。今までのように、企業側が売り込むマーケティングは古くなりつつあります。
ある程度のことは、インターネットで調べることが可能になっている情報化社会の中で、マーケティングコンテンツも大きく変わっています。
コンテンツマーケティングのメリット
スマホの普及によって、インターネットでの広告が注目を集めるようになりました。コンテンツマーケティングは、価値がある内容を発信することで、ユーザーに見つけてもらい購買を促すマーケティングの手法です。
日本の企業でも、その必要性が認知されるようになりましたが、どんなメリットがあるのでしょうか。コンテンツマーケティングを導入する前に、メリットをしっかり理解しましょう。
製作したコンテンツは資産となる
記事コンテンツや動画コンテンツなど、製作したコンテンツは削除しない限りインターネット上に残り続けます。ある程度蓄積されたコンテンツは、それだけで資産になるというメリットがあります。
魅力的なコンテンツを発信し続ければ、それが積み重なり魅力的なサイトになるということです。
Web広告は期間が終われば、インターネットに残ることはありません。ですが、コンテンツマーケティングはずっと残り続け、過去の記事であっても一定の訪問者を集め続けられる可能性があるというのがメリットになります。
適切なターゲットに届けられる
テレビメディア広告やバナー広告は、不特定多数に向けた広告活動です。一方でコンテンツマーケティングは、はじめからターゲットを絞ってコンテンツを作成するので、適切なターゲットに届けられるというメリットがあります。
例えば、ネジを取り扱ったサイトに、ネジに興味がない人は訪問しません。訪問したということは、興味があってわざわざ検索したユーザーということになります。
はじめから適切なターゲットに向けて情報を発信できるコンテンツマーケティングは、見た人が顧客になる可能性が高いでしょう。
ファンを獲得できる
魅力のあるコンテンツを発信することで、潜在的なユーザーを引きつけ、結果としてファンを獲得できるのもメリットです。魅力的だと感じれば、ユーザーは定期的にサイトに訪れてくれるようになるでしょう。
ユーザーが定期的にサイトに訪れてくれるようなファンになることで、高額な広告費を使うことなく、ユーザーが勝手に見つけてくれる状態になります。こうなってしまえば、広告費用のコスト削減というメリットも加わります。
コンテンツマーケティングのデメリット
コンテンツマーケティングのメリットを見てきましたが、コンテンツマーケティングの導入を考えるのならば、なおさらデメリットはきちんと把握しておくべきでしょう。
メリットと取るかデメリットと取るかは考え方次第ですが、コンテンツマーケティングのデメリットを3つ、紹介します。
コンテンツの作成に時間がかかる
コンテンツマーケティングは低コストで導入できるのがメリットですが、魅力的なコンテンツを製作するためには時間がかかります。魅力的なコンテンツを作るには、ただ記事を書けば良いというわけではありません。
情報収集や、集めた情報が間違っていないかの精査など、3,000文字程度の記事であっても数時間かかることもあります。これを社内で行うのであれば、通常の業務もあるのでもっと大変になります。
通常業務をこなしながらコンテンツを製作し、それを継続させなければいけません。社内で行うのが無理であるならば、社外にお願いするのも1つの方法でしょう。
効果が出るまでに時間がかかる
コンテンツマーケティングは、既にいるユーザーを対象にするのではなく、潜在的なユーザーに向けて行うものです。そのため、購買につながり売り上げがアップするという効果を得るには、コンテンツ数が少ない状態では難しいでしょう。
コンテンツやサイトがユーザーに認められ、認知されなければ効果があらわれないのがデメリットです。コンテンツの発信は長期的な目で見る必要があるでしょう。
長期的に、魅力的で良質なコンテンツを発信し続ける体制を整える必要があるのが、コンテンツマーケティングのデメリットといえるでしょう。
成果が見えにくい
コンテンツマーケティングは、長期的な運用が求められるため、効果を数値化するのが難しいというデメリットがあります。
もちろん見えにくいだけで、長期的に見れば効果があるでしょう。ですが、目標達成率などを数値で求められることが多いビジネスの世界では、成果が見えにくいのはデメリットになってしまいます。
SNSなどのつながりで、思わぬ人の宣伝効果によって購入が伸びたというケースもあります。そのため、いつまでに、どれくらいという目標を設定することが難しくなってくるのです。