ナゼ?検索順位が上がらない7つの要因と対処法をSEOのプロが紹介!

一定期間、SEO対策の施策をしているのに、検索順位が上がらないと悩んでいる方は多いのではないでしょうか。SEO自体が長期的な施策となりやすい以上、ある程度の期間を要することは仕方のないことです。 しかし、いつまで経ってもそれらしい効果が現れない場合、SEO対策の施策が適切ではない可能性も考えられます。そこで今回は、SEOを施しても検索順位がなかなか上がらない場合の原因や対策について解説します。

検索順位が上がらない7つの要因と順位を上げるコツ

検索順位が思うように上がらないとき、考えられる要因は大きく分けて7つです。ここでは7つの要因ごとに、順位上昇を妨げている理由と対策を紹介します。

要因1.ウェブサイトが検索エンジンにインデックスされていない

まず考えられる要因が、ウェブサイトがそもそも検索エンジンにインデックスされていないパターンです。

インデックスとは

インデキシングとも呼ばれ、ウェブページが検索エンジン(Googleなど)のデータベースに登録されることを指します。

 

インデックスの仕組みは、検索エンジンを巡回している「クローラー」と呼ばれるロボットが深く関係しています。クローラーは自動的にインターネット上のウェブページを巡回しており、ウェブサイトやページにたどり着くと解析を始めます。どのようなページなのか、何を提供しているのか、画像や動画ファイルの内容は何か、などを分析します。

そして、クローラーが収集したデータを検索エンジンに登録して、検索結果に表示させるのです。これらの工程を経て検索エンジンに登録されることをインデックスと呼びます。

検索エンジンにインデックスされていない検索結果に表示されません。まずは、該当ウェブページのインデックス登録の状況を調べることもおすすめします。

■インデックス登録の有無はSearch Consoleで確認

Google Search Consoleの『URL検査』機能を用いて調査しましょう。

Search Consoleはウェブサイトを運営するのに役立つ機能が揃っており、誰でも無料で利用できます。キーワードやページの分析、ウェブサイトに生じている不具合の調査など、インデックス状況以外のトラブルもSearch Consoleで調べられます。

Search Consoleの『URL検査』は、任意のウェブページについて、エラーの有無やインデックス状況などを調べられる機能です。

Search Consoleの左側メニューからURL検査を選び、ページ上部の入力バーに調べたいウェブページのURLを入力すると、インデックスの有無やGoogleからどのように認識されているのかが分かります。

■検索窓でもインデックス登録を確認できる

単純にインデックスの有無を調べるのであれば、ウェブページのURLの前後に「”(ダブルクオーテーション)」をつけてGoogleで直接検索する方法もあります。

(例)”http://www.〇〇.com”

インデックスされていれば検索結果に数字が表示され、データが保管されていなければ「〇〇(入力したURL)に一致する情報は見つかりませんでした。」と表示される仕組みです。

ただし、URLを直接検索する方法はインデックスの有無しか分からないため、仮にウェブページ内にエラーが生じていても気づきにくいデメリットがあります。

ウェブページの状況を把握するためにも、Search Consoleの『URL検査』を利用するのがおすすめです。

要因2.ウェブサイトの内部施策が不十分である

内部施策が不十分な場合、単純にコンテンツ数を増やし続けても上位表示は期待できません。

内部施策とは、自社サイトの構造やコンテンツに対して行う施策のことです。内部施策が原因の場合、考え得るポイントは次の3つです。

■タイトルに狙っているキーワードが入っていない

タイトルはユーザーが最初に目にする部分です。狙っているキーワードが入っていない場合、ユーザーに「自分が求める情報がある」と期待してもらえません。

各ウェブページに設定されたタイトルも、検索エンジンのアルゴリズムが評価するポイントのひとつです。

また内部施策には、titleタグ・h1タグの最適化も含まれます。titleタグは検索結果にウェブページのタイトルとして表示される文言のこと。一方、h1タグはウェブページを開いたときに表示されるもっとも大きな見出しのことです。

titleタグは、検索結果でウェブページのタイトルとして表示されるため、狙ったキーワードを含んだオリジナルの内容で作成することが重要です。

タイトルにキーワードを含んでいるが、上位表示されにくいときは、デバイスを変えてキーワードの位置を見直しましょう。パソコンとスマホでは、検索結果に表示される文字数が異なります。

パソコン上ではキーワードが表示されていても、スマホで表示されているとは限りません。ユーザーがどのようなデバイスを使用しても狙ったキーワードが検索結果に表示されるよう、キーワードはタイトルの前半に盛り込むことが大切です。

また、タイトルはユーザーの検索意図に沿った記事が掲載されていることを伝える内容にしましょう。サジェストキーワードもタイトルに含めると、ユーザーの求める情報があるとアピールでき、興味を引きやすくなります。見出し

■タグ(hタグ)が適切に使われていない

ウェブサイトの見出しを示す「h2やh3など」のHTMLタグを適切に使用することも、内部施策のひとつです。

見出しタグを設定しているテキストは、通常よりも大きく表示されるため、ユーザーと検索エンジンは重要な見出しだと認識します。タグはh1~h6まで設定でき、数字が大きくなるにつれて重要度が低くなります。

ただし、安易に多く設置すれば良いものでもないため、記事の流れに沿って適切な見出し量にすることが重要です。強調したい部分は見出しタグではなくstrongタグで太字にするなど、見出しとその他の文章を正しく使い分けましょう。

また、見出しタグを設置するときは、数字を飛び越えて使用しない(階層構造を守る)ことが基本です。たとえば、h2タグの次はh3もしくは、同じh2でなくてはなりません。h3を抜いて、h2の下にh4やh5を設置することは不適切です。

■内部リンクが少なく、ページが発見されていない

内部リンクとは、ウェブサイト内のページ同士を繋げるリンクのことを指します。メリットはユーザーとクローラーに関連性のあるページへ誘導できることです。

検索順位を上げるためには、検索エンジンにウェブサイトの構造を正しく理解してもらい、新しいページの存在を認識してもらわなくてはなりません。

内部リンクを設置するときのポイントは、関連性の高いページ同士に張ることと、重要なページへのリンクを多く設置することです。

一方で、関連性の無いページに向けた内部リンクはSEOの効果が薄いと言われています。注意しなければ、ウェブページの品質評価が下がるおそれもあります。

要因3.独自性のある情報が少ない

ウェブサイトの品質を左右する要素として、独自性(オリジナリティ)があげられます。競合と同じテーマを取り扱っている場合、類似な情報だけを扱うのではなく、独自性を加味したコンテンツを提供しましょう。

同じキーワードやテーマで記事を書くと、コピーコンテンツでなくとも似通った内容となります。似たような内容では、既存の上位サイトに並ぶことはできません。ウェブサイトの競争率を上げるためには、競合にはないオリジナリティが不可欠です。

■お客さんの口コミや導入事例を活用

オリジナリティを取り入れるもっとも簡単な方法は、お客さんの口コミや導入事例を活用することです。自社商品やサービスを導入しているお客さんのリアルなコメントを掲載すると、競合との差別化をしつつユーザーへの効果的なアプローチもできます。

■数値データを活用

他にも独自の調査や研究、レポートなどがオリジナル要素を演出するのに役立ちます。

統計情報を活用するなど、やむを得ず他サイトの引用を含まなくてはならない場合は、書き方の工夫が重要です。

独自の切り口で解説したり情報を追加したりと付加価値をつけられていれば、オリジナリティを生み出せます。

要因4.他のサイトからの被リンクが少ない

ウェブサイトの被リンク獲得数も、検索エンジンに自社サイトの品質を証明できる要素です。とくに、権威性の高いウェブサイトからの被リンク数が多ければ多いほど、ドメインパワーにも良い影響が期待できます。

お金を出せば自作自演で被リンク対応してくれるSEO会社もありますが、おすすめしません。自作自演の被リンクは、ペナルティ対象となる恐れがあるためです。詳しくは後述しています。

正攻法で外部サイトからの被リンク獲得を目指す必要があります。

■外部リンクが設置される施策を考える

被リンクの数を増やす方法を模索するのではなく、「自社サイトをどのように改善すればリンクしてもらえるか」を考えましょう。他のウェブサイトが「引用したい」と思ってくれるコンテンツ作りを行うことが被リンク獲得への近道です。

・競合にはないアンケート調査結果を掲載する

・分かりにくい解説が一目で分かるような説明画像を作成する

また、積極的に動きたいと考えるのであれば、被リンク営業も取り入れてはいかがでしょうか。

自社サイトと関連性の高いウェブサイトへ、リンク設置を直接提案する方法です。相手にどのようなメリットがあるかを正しく伝えられれば、被リンク獲得が期待できます。

要因5.狙っているキーワードの難易度が高い

どのキーワードを狙うかで、順位上昇の難易度は左右されます。たとえば、「新築マンション」で検索すると、検索上位を占めるのは地域の新築マンションの公式ホームページや、不動産ポータルサイトなどです。「キーワードの代名詞ともいえるウェブサイト」が上位に表示されていれば、新規コンテンツで上位を目指すことは困難です。

また、検索ユーザーの母数(月間検索数)が多いキーワードでは、競合も多くなります。まずはどのキーワードなら上位表示を目指せるかを探します。

新築マンションの場合、「新築マンション 年収 ローン」や「新築マンション 購入 タイミング おすすめ」などのキーワードの月間検索数を調べてみましょう。

月間検索数は、「キーワードプランナー」などツールを使用すると手軽に確認できます。月間検索数が大きいほど競合が多く、少なければ検索するユーザーも少ないといえます。

一定の検索が見込めるうえ、自社サイトが上位表示を狙えそうな月間検索数を見極めることが重要です。ウェブサイトがまだ小規模な場合や、SEO施策を始めたばかりであれば、検索数500未満のロングテールキーワードから狙いましょう

要因6.ドメイン取得して間もないなら、ペナルティ有無のチェック

ドメインを取得してから日が立っていないウェブサイトの場合、サイト構造以外に原因があるケースも考えられます。まずはドメイン自体がペナルティを受けていないかチェックしましょう。

ペナルティには、「手動ペナルティ」と「自動ペナルティ」の2種類があります。

・手動ペナルティ・・・Googleの担当者がウェブサイトを直接確認したうえで行う

・自動ペナルティ・・・アルゴリズムが不正を検知して行う

ペナルティを受ける理由は、リンクの売買や低品質コンテンツの量産などのガイドライン違反があげられます。

自社サイトのペナルティの有無は、Search Consoleで確認できます。警告メッセージが表示されているページがペナルティ対象です。加えて、インデックス削除や検索順位下落が顕著なページも、ペナルティの可能性が高いといえます。

要因7.運用歴のあるドメインを取得していることも

新たに取得したばかりのドメインがペナルティ対象となっているケースは珍しくありません。知らぬ間に運用歴のある中古ドメインを取得していれば、前の利用者の影響が残っているためです。

良くも悪くも前の状態ごとドメインを引き継ぐこととなり、運用するにはペナルティ解除してもらう他ありません。

放置して自然に解除を待つか、高品質なコンテンツを多く入稿して解除してもらえるようにするかの二択です。

苦労してまでペナルティ解除に時間をかけたくないときは、思い切ってドメインを買い換えるのも視野に入れましょう。

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検索順位が上がらないとき、やってはいけないSEO施策

検索順位がなかなか上がらないときは、焦って即効性のある方法をとりがちです。しかし、中にはペナルティの要因となるリスクをはらんでいる施策もあることに注意しましょう。

やってはいけない施策として、次の3つがあげられます。

コピーコンテンツ・低品質コンテンツの量産

コピーコンテンツとは、他ウェブページと内容が酷似していたり、意図的に同一にしたりするコンテンツのことです。たとえば、サイトAの文章をコピーして語尾だけ変更したものをサイトBに掲載するなどの手法は、コピーコンテンツにあたります。

第三者のウェブサイトではなく、自社サイトに似通った内容がある場合も、検索エンジンからコピーコンテンツと判断される可能性があります。

ただし、必ずしもすべてのコピーコンテンツがペナルティ対象となるわけではありません。複数のECサイトで同一商品を取り扱ったときに同じ文言が記載されるケースなどは、検索エンジン側も可能性として認識しているためです。

テーマによっては、内容の説得力を増すために権威性の高いウェブサイトから一部引用することがあります。引用の参照元を表記することでコピーコンテンツと判断されるリスクを軽減できます。

また、コピーコンテンツでなくても明らかに品質が低いウェブサイトも、検索順位の上昇は期待できません。情報が詳しく書かれているか、正しい情報が最新の状態で反映されているか、コンテンツ全体の質も見直しましょう。

自作自演の被リンクの購入

SEOのひとつに、他社サイトからの被リンクを増やす「外部施策」があります。ドメインパワーの高いウェブサイトからリンクを張ってもらうことで、自社サイトの信頼性が高いことをアピールすることが目的です。

一時期流行したブラックハットSEOの手法のひとつに、自作自演の被リンクがあげられます。第三者が自由意志で張るリンクとは異なり、SEO会社などに依頼してリンクを張ってもらう手法です。

SEO会社に被リンクを依頼しても、必ずしも信頼性の高いウェブサイトからリンクを張ってもらえるわけではありません。

被リンク施策専用に作った低品質なウェブサイトも多く、互いのウェブサイトに関連性がない自作自演リンクと判断されれば、ペナルティ対象となるリスクもあります。

自作自演の被リンクによるSEOは一時期大きな効果をもたらしましたが、現在は高リスクな手法です。

有名サイトのサブドメイン・ディレクトリのレンタル

病院や企業のホームページなど、社会的な信頼が高い有名サイトのサブドメイン・ディレクトリをレンタルするSEOの手法も避けましょう。

2021年頃から、美容や健康関連のコンテンツを取り扱う企業が、クリニックや病院のサブドメイン・サブディレクトリをレンタルしてSEO対策を実施する事案が増えています。

主にGoogleの検索エンジンでは、ユーザーの健康やお金に関するトラブルが起こるリスクを踏まえての処置として、ウェブサイトを評価するとき、YMYL(Your Money or Your Life)に関連するジャンルには、厳しい基準が設けられています。

そこで、クリニックや病院のドメインをレンタルして、サイトの評価を高める手法が注目を浴びました。しかし、他社のドメインに乗じる手法はブラックハットSEOに該当する行為のため、効果は持続しません。今後は、アルゴリズムのアップデートで上位表示されにくくなると予想されています。

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まとめ

SEO施策を試しても一向に検索順位が上がらないときは、試した施策以外の要因がないか調べることも重要です。

たとえば、記事をリライトして品質向上を狙っても、検索エンジンに更新内容やウェブページの情報そのものがインデックスされなければ、上位表示につながりません。また、良かれと思って行った手法が非推奨のいわゆるブラックハットに該当する施策だったり、なんらかのペナルティが生じていたりする可能性もあります。

自社のSEOで効果を得られないときは、専門会社への委託やコンサル依頼もおすすめです。未知株式会社では、SEO施策の委託はもちろん、「将来的に内製化したい」などのコンサルご要望にも対応しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。