サイトリニューアルがSEOに与える影響は?注意すべきポイントを解説

サイトリニューアルは、デザインが古くユーザビリティが下がったときや、セキュリティ対策が不十分なときなどに取り組むと良いとされています。 ほかにも、ウェブサイトの構成が悪く整理が必要なときなど、大幅な改修時にもリニューアルすると良いでしょう。 しかし、サイトリニューアルは適切に行わないとSEO効果を下げてしまう可能性があります。本記事では、サイトリニューアルがSEOに与える影響や、リニューアル時に注意すべきポイントを解説します。

サイトリニューアルがSEOに与える影響

サイトリニューアルを適切に行うと、以下のようなSEOに良い影響をもたらします。

・見込み客を呼び込みやすくなる
・デザインを改善し離脱率を下げる

ウェブサイトの目的の見直しによりターゲットを絞れるようになり、成約につながる見込み客を呼び込みやすくなります。

また、視認性が悪いなどデザインに問題点がある場合は、サイトリニューアルを機に改善しましょう。古いデザインはモバイル端末に適応していなかったり、形が崩れていたりする場合があります。見やすいウェブサイトへと改善すれば、離脱率を下げられます。

しかし、誤ったリニューアルを行うと、検索順位が下がるなどの悪い影響を与える可能性があるので注意が必要です。リニューアルをする際は、改悪につながらないよう適切に行わなければなりません。

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サイトリニューアルで検索順位を下げないためのポイント

SEOを意識せずデザイン性のみを重視したり、情報を更新するだけのリニューアルをしたりすると、SEO効果を下げてしまいかねません。

SEOに悪影響を及ぼさないために、サイトリニューアル時に気をつけたいポイントを解説します。

コンテンツを減らし過ぎていないか

不要(低品質)なコンテンツを減らして高品質なコンテンツを多く集めたウェブサイトにすると、検索エンジンからの評価が改善する傾向があります。

しかし、コンテンツを減らし過ぎたり、需要のあるコンテンツを削除したりしてしまうと検索エンジンからの評価が下がってしまう可能性もあります。そのため、適度な厳選が重要です。

例えばページごと削除してしまうと、ユーザーニーズを満たせなくなってしまう可能性があります。不要なテキストを一部削除する程度に留めるなど工夫しましょう

内部リンクが切れてしまっていないか

サイトリニューアルに伴いコンテンツを削除したりURLを変更したりした場合、内部リンクの変更が必要です。

内部リンクはSEOの評価対象であるため、内部リンク切れは検索エンジンからの評価が下がる要因になります

コンテンツの削除やURLの変更をした場合は、内部リンクの修正やリダイレクト設定を忘れないようにしましょう

タグ設定の変更が漏れていないか

サイトリニューアルによりコンテンツ内容に変更が発生した場合、titleタグやmeta descriptionタグの設定変更も行う必要があります。

titleタグとは、検索結果に表示されるコンテンツのタイトルです。検索エンジンのクローラーにページの概要を伝える役割をもつため、ページの内容に変更があった際はtitleタグも修正しましょう。

meta descriptionタグとは、ページタイトルとともに検索結果に表示されるコンテンツの説明文です。meta descriptionタグもページ内容が変われば修正が必要になります。

サイトの読み込みが遅くなるデザイン・仕様ではないか

トレンドを組み込もうとデザインに凝り過ぎると、サイトが重く読み込みが遅くなるような仕様になってしまうため注意が必要です。スムーズに閲覧できないとユーザビリティが低下し、離脱率が上がってしまいかねません。

サイトの読み込みが遅くなる原因には、以下などが考えられます。

・画像や動画ファイルが多く容量が大きい
・JavaScriptファイルの容量が大きい
・複数サイトでサーバーを共用していて、サーバー負荷が高い(リニューアル時にサーバーをまとめた場合)

このような状態にならないよう、画像は圧縮する、動画は埋め込むなどしてウェブサイト全体への負荷を減らすように設計しましょう。

クローラー拒否設定を解除しているか

サイトリニューアルを実施する際、ウェブサイトを検索エンジンのクローラーが巡回しないよう拒否設定をしている場合があります。

クローラー拒否設定をしたときは、リニューアル後に忘れず設定を解除しましょう。クローラー拒否設定は、robot.txtファイルを削除すると解除されます。

ドメイン変更をGoogle Search Consoleに通知したか

サイトリニューアルに伴いドメインを変更する場合、Google Search Consoleにドメイン変更の通知が必要です。

Google Search Consoleに通知しておかないと、検索エンジンから同じようなサイトが複数あると判断されてしまいます。同サイトが複数あると、リニューアル後のサイトへの流入が減ってしまうため注意しましょう。

モバイル用サイト向けの対応をしているか

PCサイトのリニューアル時には、モバイル端末からの閲覧者を意識した仕様になっているかもあわせて確認しましょう。

確認する点は、レスポンシブウェブデザイン(どの端末からでも同じページが表示されるデザイン)が最適化されているかです。PCからは整って表示されていても、モバイル端末から見たらテキストや画像がはみ出しているなどデザイン崩れが起きている場合があります。

また、PCサイトとモバイルサイトが別URLの場合、二つが同じサイトであることを紐づける設定をしているかも確認しましょう。以下のように、PCサイトとモバイルサイトが同じサイトであると認識させる設定が必要です。

・PCサイト用タグはrel=”alternate”で設定
・モバイルサイト用タグはrel=”canonical”で設定

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SEO対策を含むサイトリニューアルを外注する際に確認すべき点

サイトリニューアルを外注する場合、どういった企業に依頼した方が良いのかを解説します。

SEO対策やサイトリニューアルの実績が豊富か

外注先を選ぶ際に重視したいポイントのひとつが、SEO対策やサイトリニューアルの実績です。

実績に関しては、外注先のホームページで確認できます。直接企業に実績について質問する場合は、自社と同じような規模のサイトリニューアルの経験があるか聞いてみると良いでしょう。

また、自社サイトの課題や、外注先が過去に行ったリニューアルのポイント、SEOの専門用語など気になる点も質問しましょう。

実績が豊富であれば、初心者でも理解しやすいように回答できるはずです。明確かつ納得できる説明をしてくれるようであれば、信頼できる依頼先といえるでしょう。

費用や期間について明確な提示があるか

サイトリニューアルの外注先を選ぶ際は、費用や期間について事前に明確に提示をしてくれるかもチェックしましょう。

一般的に、サイトリニューアルの費用の相場は100〜300万円、期間の相場は半年〜1年程度です。費用や期間の目安は、リニューアルの規模や外注先によって異なります。

費用・納期の要望がある場合は、事前にしっかりと伝えましょう。要望に添えない場合でも、納得できる理由や代替案を提示してくれるようであれば、トラブルになりにくい外注先と考えて良いでしょう。

計画性のある企業かを見極めるためにも、費用や期間について明確な提示をしてくれるかをチェックしましょう。

まとめ

サイトリニューアルを実施するには、メリットだけではなくデメリットが生じる可能性もあります。しかし、事前準備から事後対応まで適切な対応を行えば、SEO効果の向上が期待できます。

目的の明確化からGoogleやユーザーへの通知までしっかり管理し、サイトリニューアルに取り組みましょう。