【初心者必見】PRとマーケティングの違いとは?

企業の広報を担当しているみなさまは、PRとマーケティングの違いをご存じでしょうか。PRもマーケティングも同じようなものだと思われていることが多いと思います。ですが、PRとマーケティングはそれぞれ違いがあります。その違いを理解して仕事に活かしてください。

PR・マーケティングの基本情報

企業にとって、PR・マーケティングという分野は切っても切れない必要不可欠なものです。企業商品のアピール、企業自体の方向性や目標などを表現する方法としてPR・マーケティングがあります。

PRとマーケティングは、同じジャンルだと思っている方も多いかもしれません。ですが、PRとマーケティングはそれぞれ求められるものが違います。この違いを理解しているのといないのでは、効果的に仕事ができません。

PRとマーケティングそれぞれのスタイルを理解して、その商品に合った戦略を立てて仕事に活かしていきましょう。

PRとは

PRとは、パブリック・リレーションの略であり20世紀にかけてアメリカで発展したと言われています。日本には、第二次世界大戦後にアメリカから導入されました。

PRとはさまざまな企業・機関や組織などの顧客との関係を構築し、それを維持していくためのマネジメントということが言えます。

企業と関係を構築する顧客の中には、消費者はもちろん他の企業などさまざまな取引先があります。そのような取引先と双方向にコミュニケーションをとりながら、その中で自己修正を繰り返し良い関係を築いていくことが重要になります。

マーケティングとは

日本マーケティング協会はマーケティングについて、「顧客が求めている商品やサービスの情報を届け、顧客がその価値を得られるようにするための一連の流れ」と定義しています。

そして、さまざまな媒体を通して最終的に売り上げを拡大させることを目的としています。マーケティングとは商品を売ることだけではなく、その商品が売れるための仕組みを作るということです。

商品が売れ続ける仕組みを作ると聞くと、企業側だけがメリットがあるように聞こえますが、顧客側も同様にメリットを持つことが重要です。

商品やサービスに対して、顧客側が代金以上に得るものがあればメリットになります。その双方にメリットを持つことで信頼が生まれていきます。

 

PRとマーケティングの違い

PRとマーケティングの定義をそれぞれ踏まえた上で、その違いについてお伝えしていきます。PRとマーケティングの違いを理解して仕事に活かしていきましょう。PRとマーケティングの違いは、ずばりメディアを介しているかどうかということです。

PRは、企業と顧客という当事者同士ではなく、メディアを介しています。メディアという第三者からの客観的なアピールがあることによって、商品の良さを際立たせることができます。

マーケティングは、前述したように商品を売るだけでなく売れる仕組みを作ることです。そのためには、商品を適切に知ってもらうためにターゲットを絞ることが必要です。そのターゲットに向けてダイレクトに情報を伝えることで、売れる仕組みを作ります。

 

PRやマーケティングはなぜ今必要とされているのか

日本は戦後の物がなかった時代から高度経済成長を経て、バブル絶頂期には物が飛ぶように売れました。人々の購買意欲も高く、物が売れる時代だったと言えます。いわゆる物を作れば売れる時代ということです。

その後、バブルは崩壊し不況を迎えます。人々の財布の紐は固くなり、物を買うことに対して慎重になっていきます。そして現在は、逆に物があふれる時代になりました。物が余るほどある時代に、物を売るのは簡単なように思いますがPRやマーケティングの必要度は増しています。

PRやマーケティングはなぜ今必要とされているのでしょうか。さまざまな物が豊富で、いつでもどこにいても物が買えるようになった現代ならではの理由があるのでしょうか。

商品を購入するまでには、まずは企業による製品の開発から始まり、試行錯誤を繰り返して商品を作ります。それを生産し、そして商品を購入してもらうためにどういった形で売りに出すかという販売方法を考えます。その経過を経て販売ということになります。

商品が販売されるまでにはさまざまな道のりがあり、苦労があると思います。ですが、商品を販売して終わりではなく、販売する経緯によっては商品の売れ行きを左右することがあります。それを踏まえた上で、PRやマーケティングがなぜ今必要とされているのかをお伝えしていきます。

ものが簡単に売れなくなってきたから

高度経済成長期の日本では物を作れば売れるといったサイクルができており、さまざまな物が売れました。ですが、リーマンショック等の影響で、人々の購買意欲は低下しています。そのため、物を作れば売れるという時代ではなくなってしまったのです。

また、少子高齢化の影響によって経済行動が鈍くなっていることも要因の一つと言えます。それを打破しようと企業は商品を売るために、価格を安くしたりといろんな方法をとります。ですが、価格が安いだけでは人々の購買意欲が湧かなくなっているのです。

物があふれるこの時代、必要なものはすぐに手に入ります。そのため、ただ安いものを作ればいい、良いものを作れば売れるという訳にはいかなくなりました。物を売るために、さまざまな戦略が必要になってきたということです。

さらに、インターネットの普及が大きな要因となっています。インターネットによってさまざまな情報が得られるようになり顧客の選択肢が増えたことで物を買うという行為の前に、個人でリサーチしたり口コミを見て独自で判断することができるようになりました。

そのため、物を売るということが簡単にできなくなっているのです。企業側としては、従来の方法では太刀打ちできなくなっています。そこで、新たな戦略が必要になってきます。

ファンを獲得する必要性が生まれたから

企業は物を売るために、人々の購買意欲を湧かせるポイントを掴む必要があります。

物を買うという行為において、最近ポイントになっているのが感情です。商品を買う際に感情を動かされること、好感が持てることが重要になってきています。つまり、その商品が好きになってはじめて購入意欲が湧いてくるという現象が起こっています。

このため、企業側はいかに顧客に商品を好きになってもらうかが必要になります。つまり、その商品のファンを獲得するということです。ファンを獲得することで、その商品の一定量の消費が確保されます。

また、商品を買う際に好感から入っているので何も考えずに物を買うよりも信頼関係の構築が容易になることが予測できます。

このようなことから、昨今のPRやマーケティングの必要性が高まっています。インターネットが普及して情報があふれている現代で、その企業独自のPR・マーケティングの方法を模索していくことが求められていくでしょう。

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