企業が取り組む「Web PRとは?」メリット・成功事例を紹介!

広告といえば今までは紙の媒体を使ったものや、テレビやラジオなどのメディアを利用したものが主流でした。しかし現在では、Webを使った広告が多く話題になっています。この記事ではWebでのPRメリットや、成功事例についてご紹介します。

Web PRとは

Web PRとは、Webメディアによって自社の商品やサービスを宣伝することです。宣伝といえば、以前は新聞や雑誌などの紙媒体を用いたものや、テレビ・ラジオなどのマスコミを利用したものが主でした。 従来の宣伝方法は有効ですが、現在ではそれに加えてWebメディアによる宣伝という手法が多くみられるようになってきました。 Webメディアとはインターネット上のさまざまなサイトのことを指します。会社の公式なサイトだけでなく、キュレーションサイトと呼ばれるまとめサイトやポータルサイト、口コミサイトも含まれます。  

Web PRのメリット

現在では多くの企業や組織が取り入れているWeb PRですが、具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。まず、自社のサイトやブログについて考えてみましょう。 自社サイトには、すでにその企業に興味を持った消費者が自ら訪れてくれます。サイトやブログの内容を精査することにより、企業の側から働きかけるのではなくとも、消費者に自社の商品・サービスをPRできるという場になり得ます。

SNSも現代のWeb PRにおいては重要な役割を果たしています。リアルタイムで拡散される情報は消費者の行動に大きく影響するといわれています。 また、YouTubeやInstagramでは、インフルエンサーと呼ばれる人たちとタイアップを行うことにより、広告費をそれほどかけずに商品やサービスを宣伝することができます。 キュレーションサイトに転載されれば情報は多くの人に広がっていき、長い期間自動的にPRを行ってくれます。このように、インターネットを利用したPRにはさまざまなメリットがあるといえます。

以下ではWeb PRならではのメリットをご紹介します。

  • 拡散が見込める
  • 最新情報を発信できる
  • 時間や場所にとらわれない

拡散が見込める

Web PRの大きなメリットは、たくさんの人に見てもらうチャンスが広がるという点です。総務省の調査によると、2017年のインターネット利用率は日本国内で80パーセントを超えています。 多くの人がインターネットを利用して情報を収集しているため、SNSで注目を浴びた話題は短い時間で多くの人に拡散されます。企業の宣伝が人々の興味をひくと、いままでその会社の商品やサービスを知らなかった消費者にも情報が届きやすくなります。 またTwitterやInstagramでは、ハッシュタグを利用して興味のある情報に手軽にふれることができます。ユーザーは自分と同じ指向のユーザーとフォローし合っているので、一度興味を持ってもらえると爆発的な拡散も期待できるでしょう。 リンク-インターネットの利用状況「総務省」, https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd252120.html#:~:text=%E3%82%A2%20%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E5%88%A9%E7%94%A8%E7%8E%87%EF%BC%88%E5%80%8B%E4%BA%BA%EF%BC%89&text=2017%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E5%88%A9%E7%94%A8,2%2D1%2D4%EF%BC%89%E3%80%82

最新情報を発信できる

雑誌や新聞といった媒体に広告を出す場合は、何ヶ月も前から企画を考え、すり合わせや打ち合わせにも時間がかかってしまいます。その点Web PRを利用した場合は、短い時間でコンテンツを作成し、完成したらすぐに公開することが可能です。 情報の発信がスピーディーであることが、Web PRの強みといえます。イベントを行った数時間後には、インターネット上にその成果を発表することが可能です。また、リリースした情報がすぐに消費者の目に触れることになるなど、最新情報の発信にWebは強い力を発揮します。 それが流行感を生み出し、敏感な消費者の購買を促すこともあります。SNSでは消費者の動向も把握しやすく、訂正などがあった場合も臨機応変に対応することができるでしょう。

時間や場所にとらわれない

Web PRの利点のもう一つは、場所や時間にとらわれないということでしょう。テレビやラジオの宣伝の場合、枠が決まっているために、その時間に視聴している消費者にしか情報が届きません。 雑誌や新聞を使った宣伝も同じように、情報が届く範囲は限定的です。しかしインターネットにはそのような制約はありません。 総務省の調査によると、2017年のインターネット利用者のうちスマートフォンを利用すると答えた人は59.7パーセントでした。多くの消費者が時間や場所に関係なく、好きな時間に好きなところでインターネットを利用しています。 現在では消費者は時間があるときに自由に情報を収集しているといえます。Web PRはそのような消費者の行動にマッチしているといえるでしょう。  

Web PRの成功事例

Web PRの成功事例はたくさんありますが、最近の事例で思い出されるものは何でしょうか。2018年に行われたものでは、明治の「きのこの山とたけのこの里総選挙」が記憶に新しいところではないでしょうか。 企業の公式Twitterも話題に上ることが多いです。シャープやタカラトミーのつぶやきは、企業の公式アカウントであるにもかかわらず、ゆるくユニークだということで広く拡散されました。 Web PRの成功には消費者を巻き込んだキャンペーンが目立ちます。なかでも話題になった「はなまるうどん」と「グリコ」のキャンペーンについてご紹介します。

はなまるうどん

はなまるうどんは、平成12年に香川県で創業されました。セルフ方式のうどん店として成長を続け、令和元年には店舗数が500を超えたということです。 はなまるうどんは2013年のエイプリルフールに、大きな話題となりました。その当時、NHKでダイオウイカの特集番組が放送され、深海に生きる巨大なイカの姿がネット上でもたくさんの反響を呼んでいました。 はなまるうどんは世の中の人々の関心を引いていたダイオウイカを天ぷらにするという、エイプリルフールのキャンペーンを行いました。その結果SNS上で拡散され、同社のホームページへのアクセスが飛躍的に増えたということです。 これは、世間ですでに大きく取り上げられている事柄をネタにコンテンツを作り上げたことが成功の理由と考えられます。 ダイオウイカを捕獲する画像や、天ぷら姿になったダイオウイカがその大きさのために店舗からはみ出している画像は、見た人を「誰かに話したい」という気持ちにさせたようです。 わかりやすく、面白いキャンペーンを展開することで、はなまるうどんは企業自体のイメージアップに成功するとともに、認知度を上げることにも成功したといえます。

グリコ

江崎グリコは2000年から「ポッキー&プリッツの日」キャンペーンを展開しています。11月11日は「ポッキー&プリッツの日」と日本菓子協会にも認定されており、認知度が高いキャンペーンであるといえるでしょう。 江崎グリコは1922年に創業された食品会社です。お菓子やアイスクリームなどの販売で知られています。ポッキーとプリッツは同社の主力商品といえるお菓子ですが、そのスティック状の形から、11月11日を「ポッキー&プリッツの日」とし、販売促進に力を入れてきました。 2003年のキャンペーンでは、消費者にTwitterで「ポッキー」とつぶやいてもらい、ギネス世界新記録を狙うという試みを行いました。その結果、目標だった200万ツイートを大きく上回る371万44ツイートでギネスに世界記録と認定されたということです。 このキャンペーンは消費行動を促す結果をもたらしたようです。「ポッキー」とツイッターでつぶやくことで、ユーザーは単なる消費者ではなく、キャンペーンの当事者となりました。多くのユーザーが「ポッキー」というつぶやきを共有したことが、成功のカギとなりました。 今回ご紹介したWeb PRの実施をお考えの方、お悩みの方は未知ブランディングメディアをご確認ください。