【例文あり!】上手な文章の書き方のコツを解説

最近では、ブログやSNSでの情報発信が当たり前になってきました。自分に合った記事であれば、リピーターになったりして継続して読むことも。では自分が書く側になった場合はどのように書いていけばいいのでしょうか。今回は読みやすい文章の書き方を調べてみました♪

読みやすい文章とは

ブログなどの記事を読む場合、読みやすい文章であれば書かれている内容もすんなりと入ってきますが、読みにくいと記事そのものを飛ばしてしまうこともあります。 1人でも多くの人に、自分が伝えたい情報を読んでもらいたいというのは、執筆をする人にとっては切実なことでしょう。まして初めて文章を書く人にとっては、どのような書き方をすれば読者が増えるのか、わからないことや戸惑うこともあると考えられます。 では読みやすい文章にするためには、どういった書き方にすればいいのでしょうか。

一文が短い

まず文章は短くする書き方を心がけましょう。 文学作品などでは長い文章もありえますが、ブログなどではパッと見て「分かりやすい」文章の方が読みやすいからです。一般的に、80文字を超えると文意が分かりづらくなるといわれています。 前項の「ブログなどの記事を読む場合、読みやすい文章であれば書かれている内容もすんなりと入ってきますが、読みにくいと記事そのものを飛ばしてしまうこともあります。」は75文字です。 以下の例文をみるとより分かりやすいのではないでしょうか。

  • 例文(×):日本で一番高い山は富士山だが、二番目に高い山は一般的には知られていないと思われるが、皆さんは知っているだろうか。
  • 例文(〇)日本で一番高い山は富士山だ。しかし、日本で二番目に高い山は一般的には知られていない。皆さんは知っているだろうか。

このように適度な長さの文章は読みやすいと感じることができます。

漢字とひらがなのバランスが良い

次に注意をしたいのは、漢字とひらがな、カタカナのバランスです。 あまりにも漢字が多いと見た印象が堅苦しく、ひらがなばかりだと読みづらくなりますし、カタカナが多いと分かりにくくなります。 また、漢字にするかひらがなにするかで文章のニュアンスやイメージも変わってきます。例えば「天婦羅」という言葉は漢字だと堅苦しいイメージになりますが、「天ぷら」と書くと印象が変わってきます。 見やすい文章の書き方のひとつとして、漢字・ひらがな・カタカナのバランスをとることと、どのような文章にしたいのかによって使い分けることを意識するといいでしょう。

改行や句読点を効果的に使っている

読みやすい文章は句読点を効果的に使っています。ひとつの文章の中にたくさんの句読点が打たれていると反対に読みにくくなってしまうからです。 例えば「彼は恐怖を感じてキッチンへと向かった彼女に声をかけた」という文章はどのようなシーンだと思いますか。 【彼は「、」恐怖を感じてキッチンへと向かった彼女に声をかけた】となれば、「彼女」が恐怖を感じた意味になります。【彼は恐怖を感じて「、」キッチンへと向かった彼女に声をかけた】となれば、「彼」が恐怖を感じた意味になります。 このように、句読点を打つ場所で文章そのものの意味が変わってきます。自分が伝えたいことを明確に伝えるためには、句読点の位置が大切になってくるのです。 また、改行は1行ごとにするのではなく2~3行ごとにすると、ある程度のまとまりもでき、見やすい文章になりますので意識しましょう。

わかりやすい言葉を使っている

会話でもそうですが、難しい言葉を並べられても分かりづらいことがあります。文章にするとなおさら難しい漢字やカタカナが並ぶと読む気がなくなってしまいます。 例えば、「エビデンス」は「証拠」、「コミット」は「約束」というように英語が分からない人が読んでも伝わるようにしましょう。 自分は分かっていても人は分かっているとは限りませんし、読んでいるうちに意味が分からなくなる可能性もあります。読む人のことを考えれば、言葉はできるだけ分かりやすくする書き方が良いでしょう。 ただし、メディアによっては言葉が指定されている場合があります。そのような時はメディアのルールに従いましょう。

語尾が変化している

読みやすい文章を書いている人は、文末にも気を配る書き方をしています。 まずはNGの例文からみてみましょう。 例文(×)タピオカミルクティーは若者に人気の飲み物です。タピオカの原料はキャッサバです。皆さんも一度飲んでみるべきです。 この例文では文末が同じ「~です。」という表現になっています。ではどのように書けばいいのかOKの例文をみてみましょう。 例文(〇)タピオカミルクティーは若者に人気の飲み物です。タピオカはキャッサバから作られています。皆さんも一度飲んでみてはいかがでしょうか。 NGの例文と比べると、OKの例文はリズム感があるように感じられませんか。「同じ言い回しの語尾を連続して使わない」ということを意識するだけでも、だいぶ印象は変わってきます。  

上手な文章の書き方のコツ

では次に上手な文章の書き方のコツにはどのようなものがあるのかをみていきます。 前項までの読みやすい文章の書き方を念頭に置いて確認していくと、より分かりやすくなります。

言いたいことを明確にする

何が言いたいのかを明確にするということは、普段の会話でも必要なことです。 ダラダラと言葉を続けてしまい、「結局、あの人は何が言いたかったんだろう」となることもあります。記事の場合はダラダラとした文章であれば、リピーターになろうとは思わないでしょう。 読みやすい文章、上手な文章にするには、まず自分は何が言いたいのかを「自分の中で」明確にすることです。 そこから記事をストーリーに見立てて、「起承転結」を組み立てる、結論を先に述べるなど、内容に合わせて書き方を使い分けると良いでしょう。

主語を文章の始めに置く

意外と多いのが、主語が文章の途中にでてきてしまうことです。以下の例文をみていただくと分かりやすいでしょう。

  • 例(×)一度事業に失敗したものの、顧客満足度向上を目指し、社員教育を熱心に取り組んだことで△△社は業界ナンバーワンまでのぼりつめた。
  • 例(〇)△△社は一度事業に失敗したものの、顧客満足度向上を目指し、社員教育を熱心に取り組んだことで業界ナンバーワンまでのぼりつめた。

例文の主語は「△△社」です。主語を文章の始めに置くことで、何について言いたいのかがハッキリと分かります。 また主語と述語の関係性も大切です。OKの例文では「△△社は業界ナンバーワンまでのぼりつめた。」と途中の言葉を除いても意味が通じます。 主語と述語が合っているかの確認は忘れずに行いましょう。

表記ゆれに気を付ける

文章や記事に統一感を持たせるためにも、表記ゆれに気をつけましょう。 表記ゆれとは、ひとつの言葉が2通り以上の書き方をされてしまい、表記にばらつきが出ることをいいます。 例えば、「~をおこなう」という言葉を漢字で「~を行う」と書いたりひらがなで書いたりすると、同じ言葉なのに2通りも書き方があり、統一感がありません。 ほかにも、・良く(よく)・事(こと)・通り(とおり)・時(とき)・様々(さまざま)・為(ため)などは比較的、使用しやすい言葉なので注意が必要です。 また、「はっきりと」と「ハッキリと」のように、ひらがなとカタカナでも表記ゆれがでないように統一しましょう。 ひとつの記事だけではなく、サイト全体で表記を統一するとさらに読みやすくなりますので是非、意識をしてください。

不要な言葉を使わない

最後に、不要な言葉は使わないように心がけましょう。「~こと」「~もの」といった言葉は使いすぎるとかえって意図が伝わりにくくなります。

  • 例文(×)このスマートフォンは指紋認証をすることができます。
  • 例文(〇)このスマートフォンは指紋認証ができます。

NGの例文のほうがOKの例文よりも丁寧に感じるかもしれませんが、6文字多くなることでかえってくどく思われることもあります。 最初のうちは思うような文章が書けないかもしれません。ですが、読む人の立場にたって書くように心がけると読みやすい文章が書けるようになります。 この記事を参考にして、良い文章が書けるように頑張ってください。