第二新卒は新卒枠でもエントリーできる!?新卒枠でエントリーするメリットとデメリットを解説!

企業の採用活動において、採用予定の人数は採用枠ごとに異なっています。第二新卒は、第二新卒枠でのエントリーを行っている企業だけでなく、新卒枠として採用しているところもあるため、応募する際には注意が必要です。

第二新卒はなぜ中途枠ではなく新卒枠で採用されているのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、第二新卒が新卒枠で採用される理由や、新卒枠でエントリーするメリット・デメリットに加え、応募する際の企業選びの方法についても紹介しています。

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第二新卒がエントリーできる範囲と新卒枠でエントリーできる理由

企業の求人情報などには、採用枠としてどのような年齢層、経歴の人材を募集しているのかが記載されています。採用枠には「新卒枠」「第二新卒枠」「中途枠」「既卒枠」などがあります。

ここでは、それぞれの採用枠に含まれる人材の条件や、第二新卒が新卒枠で採用される理由について見ていきましょう。

新卒枠と第二新卒枠、中途枠、既卒枠がある

採用枠ごとの意味や、該当する人材の条件について紹介します。</span >

  • 新卒枠とは

新卒枠は「新規学卒者採用枠」の略称で、その年の年度末に学校を卒業予定の学生を採用する枠、予定人数を表したものです。

基本的には大卒者・大学院卒者が該当しますが、広義では中卒・高卒・専門卒・短大卒なども新卒枠に含まれています。

これは企業によって異なる部分が大きいため、そのほかの応募条件に「4年制大学卒以上」「高卒歓迎」「学歴不問」などのように記載しているところがほとんどです。

  • 第二新卒枠とは

第二新卒枠は、一度新卒枠で就職したものの、卒業後3年未満で退職した20代の求職者を採用する枠のことを指します。

新卒と異なり、短い期間ながらも社会人としての経験を持っているため、企業によっては積極的に採用を行っているところもあります。

第二新卒枠としての募集を行っていない企業でも、新卒枠や中途枠の一部として第二新卒を採用するところもあるため、新卒枠・中途枠での応募も可能です。

ただし、企業によって第二新卒を新卒か中途どちらの扱いに含めるのか、という点に違いがあるため、応募する際は事前にリサーチしておく必要があります。

  • 中途枠とは

中途枠とは、学校を卒業後に企業へ就職していた経験がある人を採用する枠のことをいいます。

第二新卒と異なる点は、中途枠では卒業後何年経っているかという制限がないところです。

基本的に中途枠採用を行っている企業では即戦力となる人材を求めていることから、中途枠での応募にはある程度の業務経験や知識、スキルなどが必要になります。

  • 既卒枠とは

既卒枠は、その名のとおり学校を卒業している人を採用する枠のことを指します。中途枠のように職歴が必要ないため、正社員として働いた経験のない人でも応募できる特徴があります。

近年学歴や就職経験の有無による応募者の絞り込みを行わない企業も増加しており、既卒枠として幅広く採用の間口を広げているところも多くあります。

第二新卒も新卒枠で採用される理由

第二新卒が新卒枠で採用される理由には、第二新卒は卒業後3年未満なため比較的新卒に近い年齢層である点が挙げられます。

そのため、中途枠ほどの高いスキルや豊富な経験はまだ身に付いておらず、新卒と同様の採用枠として受け入れている企業が多いのも特徴です。

なかには第二新卒を中途枠で採用している企業もありますが、同業種出身者など、ある程度業務知識がある場合でなければ難しいのではないでしょうか。

一方で、第二新卒は新卒よりも社会人としてのマナーや働き方などが身に付いていることから、企業側にとっては教育コストが抑えられるなどのメリットがあります。

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新卒枠でエントリーするメリットとデメリット

企業の求人募集に応募する際、第二新卒が新卒枠でエントリーする場合のメリット・デメリットについて確認しておく必要があります。

選考の際に不利になることもあるため、有利な点を活かしながら対策を講じていくことが大切です。

メリット

第二新卒が新卒枠でエントリーするメリットとして、採用枠の人数が多いことが挙げられます。

新卒採用は、長い時間をかけて人材を育てていくことができるため、中途採用よりも対応できる業務が広く、部署配置などが行いやすい利点があります。

そのため多くの企業では、中途枠よりも新卒枠の採用人数を多くしており、就職できる可能性がアップすると考えられます。

中途枠では応募が難しい大手企業や人気の企業などへも、エントリーする際のハードルが低くなるため、新卒枠での応募を行う第二新卒者は多くいます。

デメリット

新卒枠での応募が可能な企業であっても、採用選考の段階では第二新卒であることが不利になる場合があります。

新卒と比較される場合が多くあるため、第二新卒である強みをうまくアピールできなければ採用されません。

たとえば、資質や人柄などが同程度の評価で、新卒・第二新卒どちらを採用するか検討した場合、一から育てられる新卒を選択される可能性があるためです。

企業側にとって入社後3年以内で退職している第二新卒は、早期離職のリスクがあると判断される傾向にあります。

そのため、自己PRや志望動機などで退職理由をポジティブな印象になるように意識する必要があります。

「◯◯業務についてさらに詳しい貴社に入社したいからこそ離職した」など、向上心や熱意が伝わるようにアピールできると効果的です。

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企業に合わせてエントリー枠を選択しよう!

企業によって第二新卒の扱いが異なるため、応募する際にはエントリー枠の選択を慎重に行う必要があります。

ここでは、エントリー枠を選択する際の注意点や、第二新卒枠としてエントリーできる求人の探し方について紹介します。

選択する上での注意点

前提として、第二新卒の扱いが企業によって異なることを認識しておくことが重要です。

第二新卒に対する評価について「ほとんど新卒と変わらない」と考えるか「中途採用者のようにスキルがある」と考えるかで大きく異なるためです。

第二新卒で就職活動する際にどのエントリー枠を選択するかは、一般的には自分の年齢から考慮して決定する方法が主流となっています。

第二新卒に該当する大学・大学院卒業後3年未満の23歳~28歳であっても、20代前半であればより新卒枠で受け入れられやすいと考えられます。

20代後半の場合には、新卒枠で応募する際に年齢で不利になるリスクもあるため、強みを全面に押し出してアピールする必要があります。

また、新卒採用枠にこだわりすぎると内定率が下がってしまう可能性があるため、中途枠での応募も視野に入れることも重要です。

とくに同業種・同業務の別企業へ転職する場合には、数年間の職務経験や実績があるため、中途枠としてエントリーしても問題ありません。

上述のように、自分の状況に合わせて柔軟にエントリー枠を選択することが重要だと考えられます。

第二新卒枠がある企業をピンポイントで探すには

第二新卒は、新卒枠や中途枠にエントリーするのではなく、第二新卒枠として応募することができれば一番望ましいと考える方も多いのではないでしょうか。

第二新卒向けの求人を探すには、一般的な求人サイトや広告よりも転職エージェントの活用がおすすめです。

20代の第二新卒や既卒者向けの転職エージェントでは、マイナビジョブ20’などが知られています。

転職エージェントは一般的な求人サイトよりもサポートが充実しており、書類添削や面接指導、給与交渉などを任せることも可能です。

また、登録しなければ見ることができないような非公開求人も多数掲載されているため、第二新卒枠のある求人をピンポイントで探す際に役立ちます。

新卒枠としての応募にこだわらず、中途枠での応募を検討する、第二新卒枠の募集を探すなど、広い視野で自分に合う企業を探すことが大切だと考えられます。

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まとめ

第二新卒は企業によって扱いが異なるため、就職活動で有利になることもあれば不利になることもあります。

重要なのは、第二新卒を受け入れたいと考えている企業とマッチングすることであり、新卒枠にこだわっていると見つけられない可能性が高くなるでしょう。

新卒枠・中途枠・そして第二新卒枠など、求人を探すチャンネルをいくつも持ちながら、自分の能力が活かせる仕事を探してみてはいかがでしょうか。

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