【例文アリ】第二新卒の職務履歴書の書き方はコレでわかる!

第二新卒の人は、学校を卒業してから1社を経験している状態です。そのため、多くの企業の選考で職務経歴書の提出が求められます。しかし、経歴が短くて、用意できる自信がない…という人もいることでしょう。 この記事では、第二新卒者向けに職務経歴書の書き方をレクチャーします。 一般的な例文付きで紹介するので、あなたの状況によってアレンジしてください。

この記事は約7分で読み終わります。

簡単にできる職務履歴書の書き方!

職務経歴書とは、読んで字のごとく自分の今まで就いた仕事はどのようなものかを示した書類です。履歴書とあわせて提出しますが、履歴書の職歴欄よりもさらに深く、詳細にまとめる必要があります。

ちなみに職務経歴書は、片面で2枚までの枚数にまとめるのがベターです。長すぎると大事なポイントが伝わりづらく、情報が足りないと意欲がない人物なのかと思われやすくなってきます。本当に伝えたい情報を整理していきましょう。

経験を書き出していく

まず、あなたがはじめて就いた仕事から、得た経験をノートなどに書き出していきます。それから正確な期間を洗い出し、時系列順に経験した仕事がわかるよう整理していきましょう。

・いつからいつまでその仕事(アルバイトでも可)をしていたのか
・業務はどのような内容か
・業務研修で学んだ内容
などを簡潔に列挙します。

文章にしなくても、この段階では単語や箇条書きだけで問題ありません。パソコン上なら編集がしやすいですが、紙ベースの職務経歴書なら、履歴書と同様、必ず下書きをしましょう。

アピールに繋がる要素を洗い出す

列挙していったその中から、アピールに繋がる共通の要素を洗い出していきます。ここでは、アピールすることが経験内容に関連しているか、話の筋が突然ずれていないかに注意です。

ダラダラと長すぎても、また短すぎても伝わりづらくなってしまうため、ちょうど良いボリュームの文章になるよう調整をしましょう。修正しては見直し、の作業を繰り返してブラッシュアップしていきます。

採用担当者はどこを見ているか

採用担当者は、経歴書の複数の要素であなたをチェックしています。

ひとつは、自社が求めているスキルがある人物なのか。今までの経験レベルが自社にマッチしているかという基準です。

そして、意欲の有無、つまり、自社で成し遂げたいことはあるのか、腰を据えて定着できそうな人物なのかも見ているでしょう。前職をどのような経緯で辞めて、どのような意思で自社に応募をしているかが簡潔に示されていることが重要です。

洗い出して清書していく

職務経歴書に盛り込む要素の整理ができたら、いよいよ清書をしていきます。全体的に読みやすいと感じられる文章になっていますか?誤字脱字がないか、適宜句読点や改行を入れられているかチェックしましょう。

職務内容について

このとき記載できる内容は、学校卒業後の職歴に限りません。仕事の経験が複数あるのなら、採用担当者の判断材料の幅も広がります。学生時代のアルバイト経験もアピールになるので、記載しましょう。

次に挙げるのは記載する職務内容の例文です。職務経歴書フォーマットを提供している各社の情報と、あわせて参考にしてください。

職務内容の欄では、いつ、どの部門で、誰に対して、何をしていたかを明確にします。

・勤務期間・勤務企業名・会社規模・部門担当・雇用形態(正社員・契約社員・アルバイトなど))
[例]
20◯◯年4月 株式会社△△システム入社(契約社員) 社員数300名
□□事業部 カスタマーサポート担当

・担当した業務
[例文]
Webサイト開発を行う部署に所属し、顧客との商談にも同席しました。取引先顧客には、どのようなWebサイト構築がご希望なのかヒアリングを行い、技術担当へ引き継ぎを行う業務を担当しました。上司の助言のもと、Webサイトの改善提案も行いました。

・その仕事で学んだこと・身についたスキル(アピールに繋げられる内容を考えましょう)
[例文]
社内研修で、適切な顧客対応やクレーム処理の方法について重点的に学んだため、社内のシステムトラブルによるクレームが起こった際に、顧客から丁寧にヒアリングを行い、上司へ報告ができました。

技術担当へ引き継ぎをする際の専門用語などの扱いは難しかったですが、普段から専門書で勉強していたことが功を奏して、スピーディーに改善につながったことは、社内でも高い評価を得られました。

職務経歴書を読むのは、あなたのことを知りたいと思っている採用担当者です。記号や箇条書きを使用するなどして統一感をもたせ、何について示されているものか一目でわかるように整理しておきましょう。

活かせるスキル・知識について

活かせるスキル・知識を考えるときのポイントは、職種に合わせて記載することです。たとえば、新入社員研修を受けたことでビジネススキルが身についたなど、論理的でポジティブな内容を記載するのがベターです。

応募職種に関連する経験・スキルを中心にアピールしましょう。

[例文]
・(営業職や、接客業の場合)誰とでもすぐに打ち解けられるコミュニケーションスキルが身につきました。
・お客様の困りごとを聞いた上で、自社サービスでどのように解決できるか提案する力を身につけました。
・資料の作成やデータの入力作業に使うショートカットキーを覚えて、効率的に行うスキルが身につきました。

自己PRについて

自身の考え方や得意なこと、成功体験などを自由に記載します。仕事への取り組み方につなげやすい例では、周りの人によく褒めてもらえるポイントも重要です。自信をもって語れるよう、何をピックアップするかじっくりと考えましょう。

[例文]
・交流会などでの幹事を積極的に引き受けて、上司から感謝されました。お客様から信頼を得るためには「まず、仲間や上司からだ」と考えて日々、行動していました。

・好奇心が旺盛なところが強みです。しかし自身の知識や営業経験が不足していて、販売力に自信がもてませんでした。そこで、商品知識を調べ尽くし、お客様への話し方も徹底的にトレーニングしました。取り組みはじめて◯ヶ月後には、「ほかの商品とも比較したけど、あなたの説明がいちばん響いた」などと嬉しいお声をいただくことが増え、毎月のチームの販売目標もコンスタントに達成することができました。

職務経歴書でやりがちなミス

職務経歴書を用意することは単純な作業だとタカをくくっていると、思わぬミスを起こしてしまうものです。作成するときや提出前にきちんと確認することで防げます。

経歴を盛ることは自分の首を絞めること

選考を有利に進めようと、経歴を盛る考えがよぎるかもしれません。嘘を並べ立てると、後で自分の首を絞める原因になります。メリットはまったくありません。

盛ったことに関して聞かれた場合に詳しく話せない上に、誰にとっても心象が悪いものです。また、「リファレンスチェック」といった経歴の照会が行われる企業もあります。些細なことから経歴詐称が発覚して、最悪の場合解雇の理由にもなりえます。信用を失うことは避けましょう。

しっかり書いた経歴書を送る時にも注意が必要!

メールで送付する場合は、PDFに変換しましょう。PDF形式は、文書の内容が再編できないよう守られる上、どのデバイスで読み込みをしても表示が安定するため、閲覧環境に左右される可能性も少ないのです。

さらにPDFに変換する前にそのデータを保存しておけば、ほかの企業向けの職務経歴書を作るときもスムーズです。

データで送らず、郵送する場合や手渡しをする場合は、雨で濡れたり、折れたりしにくいようクリアファイルに入れてから封をしましょう。誰が、どのような目的で何を送付しているのかを記した送付状を添えることも実はビジネスマナーであり、好印象につながります。

せっかく魅力的な書類が作成できてもあらゆる要因で先方に手間をかけてしまう可能性があるため、閲覧や保管がしやすいよう最後まで配慮を忘れないことが大切です。

まとめ

第二新卒者が職務経歴書を作成する上でのポイントを解説しました。

第二新卒者にとっては、前職の経験で身につけたスキルや、自分の持ち味をいかにアピールするかが重要です。

さらに、マナーがきちんと身についている候補者は好印象をもたれます。ほかの候補者よりも一歩リードした選考を進めましょう。