第二新卒も採用される!外資系企業で働くメリットとデメリット

第二新卒の転職で、国内法人ではなく、外資系企業で働いてみたいと考える人もいるでしょう。外資系企業と聞くと、外国の会社というイメージが強いかもしれませんが、外国企業の雰囲気が強い会社ばかりではありません。

なかには外国法人の日本版のような企業もあるものの、外資系のイメージがない会社も外資系企業に含まれることがあります。いずれも、外資系企業の定義は、外国法人や外国人投資家が3分の1以上の株を保有していること。

外資系企業が日本企業と違うと感じるのは、重要な決定権の多くを海外法人や投資家が占めているためです。海外法人や外国人投資家の影響が社内で高くなることから、日本とは異なる社風が生まれることもあります。

この記事では、外資系企業の採用で知っておきたいポイント、外資系企業で働くメリット、デメリットについてまとめました。外資系企業への就職をお考えなら参考にしてみてください。

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第二新卒が外資系企業に採用される理由と採用につながるスキルとは

外資系企業では、国内の大手と比べて、第二新卒の採用を積極的に進めているところもあります。経験やスキルを重視することも多い外資系企業で、なぜ第二新卒の採用が良く見られるのでしょうか。

転職を有利に進めるために知っておきたい、第二新卒が外資系企業に採用される理由と採用に有利になるスキルについて説明します。

採用される理由

外資系企業が第二新卒者を採用するのは、他社の文化に染まり切っていないことを評価するためです。一般に、国内企業と外資系企業の社風は大きく異なる傾向にあるといいます。だからこそ、入社しても職場に良くなじめるような国内企業の社風にあまり染まっていない人材が好まれるのです。

しかし、国内企業の社風に染まっていないことを理由にすれば、新卒者でも採用が考えられるはず。外資系企業で第二新卒者をあえて採用するのは、基本的なビジネスマナーを身につけているものと判断されるためです。

ビジネスマナーは身につけておいてほしいものの、日本企業の社風にどっぷり浸かっていないような人材が欲しいという点で、第二新卒者はちょうど良い存在になります。

ほかには、日本に進出したばかりで、事業展開による人員不足を理由に第二新卒者を募集しているケースも第二新卒者募集の理由として考えられるでしょう。

採用につながるスキル

外資系企業への転職を狙うなら、ほとんどの外資系企業で求められるようなスキルを磨いておく必要があります。採用の可能性を高めるスキルとして特に注目したいのは、英語力、ロジカルシンキングです。

■英語力

外資系企業でも、社員の外国人の比率は異なります。上司が外国人で日常的に英語を話す必要性に迫られる場合もあれば、社員のほとんどが日本人というケースも珍しくありません。

いずれにしても、外国語、特に英語でのコミュニケーションの機会は国内の企業よりも多いと考えられます。日常的な英語での会話を理解できるレベル、メールや電話でのやり取りに問題ないレベルの英語力は養っておきたいものです。TOEICのスコアであれば、700以上から評価される可能性があります。

■ロジカルシンキング

ロジカルシンキングは、論理的に思考するスキルです。日本企業では仕事のプロセスが重視される傾向にありますが、外資系企業はプロセスよりも結果を重視します。結果を素早く、効率よく出すためのスキルがロジカルシンキングです。

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第二新卒が外資系企業で働くメリットとデメリット

外資系企業における第二新卒の採用の状況を知って、応募してみたいと感じた人もいるかもしれません。一般的に日本企業と違うといわれる外資系企業ですが、日本企業と何が違うのでしょうか。外資系企業で働くメリット、デメリットから外資系企業での働き方について考えてみましょう。

メリット

■高収入が狙える

一般的に、外資系企業は、同じ業種の日本企業と比べて給与水準が高い傾向にあります。同じ仕事でもさらに上の収入を狙うことが可能です。

また、外資系企業は、勤続年数に応じて給与を決定する日本企業と異なり、実力主義で成果型の賃金体系であるケースが多く見られます。第二新卒など若年者でも、成果を出せば収入を上げていけるのが外資系企業の魅力です。

■男女差がない

日本企業では男性が管理職に就くケースが多いですが、外資系企業では女性管理職も多く見られます。性別の観点から見ると、外資系企業はチャンスが多いといえるでしょう。しっかりキャリアを積みたい女性にも向いています。

■ワークライフバランスがとれる

外資系企業は、個人主義的で、成果を出せば自由に休暇をとっても構わないといった風潮です。ほかの人が残業で残っているせいで帰りにくいこともなく、自分の仕事が終われば帰宅する人がほとんど。仕事さえ済ませれば、プライベートな時間をしっかり確保できるなどワークライフバランスはとりやすいです。

デメリット

■成果を上げなければ収入が上らない

成果主義で賃金が決められることが多い外資系企業では、成果が出なければ収入は落ち込みます。コンスタントに成果を上げていけるようでないと、安定した収入を得ることは難しいでしょう。収入が安定しないため、将来の計画にも悪影響があります。

また、外資系企業は日本企業と異なり、終身雇用的な考えがありません。成果が出なければ解雇は当たり前という風潮ですので、突然リストラにあう可能性もあります

常に成果を出すようにするにはそれなりのプレッシャーもかかりますので、自信をもって仕事に取り組む精神面の強さがないと外資系企業で仕事を続けるのは厳しいといえるでしょう。

■福利厚生の充実が望めない

外資系企業で社員の転職は当たり前ですから、日本企業のような退職金制度など福利厚生がしっかりしている企業は少ないです。給与が高い分、手当などは何も出ない可能性があります。

このように、外資系企業で働くのにはメリットもありますが、デメリットもあります。いずれもしっかり把握した上で、外資系企業を志望するかどうか決めましょう。

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転職しやすくなるためのポイントとは?

第二新卒であることの強みを活かして転職活動を行う際には、転職を成功させるためのポイントを把握しておく必要があります。

ここでは、第二新卒の転職が成功しやすくするためのポイントや、サポートが充実している転職エージェントの活用方法について紹介します。

第二新卒が転職しやすくするためのポイント

第二新卒の転職を成功させるためのポイントについて見ていきましょう。

  • ・実務経験を期待されているため、過去の成果を具体的にアピールする

第二新卒者に求められているのは、新卒者にはない実務経験です。「◯◯の業務を担当していた経験があります」などの抽象的な表現ではなく、具体的な成果についてアピールしていく必要があります。

「作業効率の効率化について提案したことが取り入れられ、前年比◯%増収に貢献しました」などの数字を盛り込んだエピソードが重要になります。

  • ・転職理由・目的について前向きに話す

早期離職した事実について、前向きなフォローを入れることも大切です。企業の採用担当者は、自社に就職してもまた早期離職するのではないか、という懸念をもっています。

「◯◯の業務について、さらに専門的な技術を持つ貴社で働きたいと考えています」などのような前向きな退職理由を伝えるのもポイントの一つです。

まとめ

第二新卒として就職・転職活動を行う際には、自分の強み・弱みに加えて、企業側の利点やリスクについても考えておく必要があります。

自分が企業の求める人物像にマッチしていること、貢献できると考える理由、早期離職のリスクがないことなどを積極的にアピールしていきましょう。