なぜ3年に1度、バリューを見直すのか?
未知株式会社では、3年に1度バリューを刷新することを決めています。その理由は、会社が成長するにつれて進むべきフェーズが変わるからです。創業期に必要だった行動指針が、成長期・拡大期には現状と即していないことがあります。
社員数は創業時の2名から現在26名に増加し、事業領域も拡大。そんな中、「今の未知に本当に必要な価値観は何か?」を真剣に問い直す時期が来ました。
今回の合宿には、各部署から選抜されたメンバーが参加。経営層だけでなく、現場で日々奮闘するメンバーの声を反映させることを重視しました。
1日目:バリューの見直し、新しいバリューに含める要素を決定

現状のバリューを徹底的に振り返る
まずは、現状のバリューを一つひとつ振り返り、残したい要素、省いてもいい要素を洗い出しました。
・プロ行動
・活き生き
・価値アピ
・最速最適
・自他ラブ
・誠実アクション
・Pゼン
「『活き生き』は大切だけど、抽象的すぎて行動に落とし込みづらい」
「『最速最適』は今も絶対に残すべき。スピード感は未知の強みだから」
この段階で、かなり熾烈な論争が繰り広げられました(笑)。各自バリューに対してさまざまな思い入れがあったのでしょう。
新バリューに必要な要素を洗い出す
次に、「これからの未知に必要な価値観」を個人で考えました。
まず5分間の個人ワークで、各自が思いつく限りの要素を付箋に書き出します。参加者全員の付箋を集めると、合計100枚以上に。壁一面に貼られた付箋を見て、改めてメンバーの熱量を感じました。
続いて、似たような要素をグルーピング化していきます。
「『問題解決』『チャレンジ』『目標達成』といった軸で分類しよう」
「これとこれは同じ意味?」
「同じ言葉だけど、ニュアンスが違うかも」
付箋を動かしながら、活発な議論が続きます。同じ言葉でも、人によって捉え方が違うことに気づく場面もありました。

グルーピングを終えた段階で、ファシリテーターの坂元副社長により、さらに分類を進めます。「覚えられる数」「実践できる数」を意識し、反映させたい要素が7つに絞られました。
・チーム力
・他社を褒める
・勉強
・目標達成(数字)
・問題解決
・スピード


7つの要素を具体的なバリューへ落とし込む
7つの要素が決まったところで、次はこれを具体的な言葉に落とし込む作業に移ります。
各自、7つの要素それぞれについて、バリューとしてふさわしいワーディングを考えました。例えば「スピード」なら「即断即決」「最速最適」「迅速行動」など、人によって表現が異なります。
全員のワーディング案が出揃ったところで、意思決定者を決めます。意思決定者は経営陣が一方的に担うのではなく、メンバー全員による多数決で選出。選ばれた意思決定者が、各要素のワーディングを選定していきます。
ただし、ここで終わりではありません。未知らしいのは、決定後もメンバーが提案や交渉ができる点です。
「この言葉だと、ちょっと堅すぎませんか?」
「もっと行動に落とし込みやすい表現にできないでしょうか」
「『〇〇』という言葉を入れたほうが、意図が伝わりやすいと思います」
メンバーからの率直な意見を受けて、意思決定者も再検討。時には「確かにその方がいいね」と変更されることもありました。
こうした議論を経て、7つの要素が10の具体的なバリューへと磨き上げられていったのです。
未知の新しいバリューが決定!
反映させたい要素を踏まえ、
最終的に以下の10のバリューが誕生しました!
1.できない理由ではなくできる方法を考える
2.肯定ファースト
3.約束ルール遵守
4.数字にフルコミット
5.即判断即実行
6.毎日インプットすぐアウトプット
7.共創により最大成果を
8.報連相徹底主義
9.愚痴や陰口を建設的提案に変えよ
10.全てに期限を期限に責任を
どれも具体的で、明日からすぐに実践できる内容になっています。
2日目:バリュー浸透のためのプロジェクト
2日目は、新しいバリューを全社に浸透させるための具体的なプロジェクトについて話し合いをしました。

まず、10のバリューそれぞれについて、メンバー全員で浸透施策のアイデアを出し合います。「このバリューを実践するには、どんな仕組みがあればいいか?」を考え、付箋に書き出していきました。
各バリューから複数の施策案が出揃ったところで、1日目と同様に多数決で選ばれた意思決定者が、実際に取り組む施策を選定していきます。
「この施策なら、すぐに始められそう」 「これは運用の負荷が高すぎるかも」 「もう少し具体的にしたほうがいいのでは?」
ここでもメンバーからの提案や交渉が活発に行われ、意思決定者と対話しながら施策の内容をブラッシュアップ。実現可能性と効果のバランスを見極めながら、最終的な浸透施策が決定していきました。
決定した浸透施策については以下の通りです。
1. ルール大臣・FB
・全メンバーで守るべきタスクでかつ期限が決まっているものは、口頭またはLINEで周知する
・ルールを守っていない方がいればその都度FBをする
・ルールの中で基準があいまいなものがあれば、その都度大臣同士で話し合う
2. 「どのようにすれば〇〇できるだろうか?」を、言い訳や愚痴を言った人に返すという文化を作る
3. 得意分野シートをまとめる
・メンバーの得意スキル、業務負荷、伸ばしたいスキルなどを可視化することで、最適な依頼先・相談先が即座にわかる状態を作る
4. モニター数値
・モニターに各部署の目標としている数値を提示し、目標達成の意識づけを行う
5.業務報告でアウトプット
・各メンバーはそれぞれ気になる話題や分野をインプットし、終礼でアウトプットを行う
6.社内のタスク期限についてのルール
・お客様とMTGを実施する際は、必ず期限設定を行う
・各社内会議で利用しているシートで期限の項目がないシートがある場合は追加する
バリュー合宿を終えて
今回の1泊2日のバリュー刷新合宿を通じて、改めて未知株式会社らしさを実感する場面がたくさんありました。
経営陣が一方的に決めるのではなく、現場の声を反映させながら全員で作り上げていく。意思決定者も多数決で選び、決定後も対話を重ねながらブラッシュアップしていく。そんなプロセスこそが、未知の文化そのものだと感じました。
100枚以上の付箋、白熱した議論、時には笑いも交えながら生まれた新しい10のバリュー。これは単なる行動指針ではなく、メンバー全員の思いが詰まった、未知の「これから」を示す道しるべです。
3年後、また会社の成長に合わせてバリューを見直す時が来るでしょう。その時にまた、「今の未知に本当に必要な価値観は何か?」を全員で問い直す。そんな柔軟さと真摯さを持ち続けることが、未知の強みなのかもしれません。
新しいバリューとともに、未知は次のステージへ。
この10のバリューが、日々の業務の中でどう実践され、浸透していくのか。その変化を、これから楽しみにしています。