株式会社EFは、「Rush to live 生き急げ」を企業理念に掲げ、漫画とWebマーケティングを組み合わせた新しい手法で、企業のあらゆる課題解決を支援する企業です。デジタルコミックを軸としたLP・Webサイト制作、Web広告運用をワンストップで提供しています。未知株式会社は、同社の採用オウンドメディア「週刊EF」の構築および立ち上げ記事の制作を担当いたしました。今回は株式会社EF人事部・塩貝様に、メディア立ち上げの経緯や、その後の内製化・運用による成果についてお話を伺いました。(インタビュアー:未知株式会社 坂元)
坂元:
― 「週刊EF」立ち上げの背景についてお伺いできますか。
塩貝:
きっかけは、共通の知人からのご紹介で代表の山田が未知さんを気に入ったことです。ただ、その前提として社内には明確な課題感がありました。以前使用していたホームページは情報量が薄く、採用目線で見ると社員の実態を伝えられる情報がほとんどない状態だったんです。一方で、当時はTikTokやInstagramでの発信を先に始めており、朝礼の様子を投稿した動画がバズるという出来事がありました。認知が広がったこと自体はありがたい反面、動画だけを見た方に良くも悪くも先入観を持たれてしまう側面もありました。動画を見て「合わないな」と離脱していただく分には問題ないのですが、実態と異なるイメージだけで機会を逃してしまうのはもったいないと感じていました。実際の社員がどんな人柄で、どんな雰囲気で働いているのかをよりリアルに伝えられる場が、当時はSNS以外にほとんどなかったんです。
坂元:
― サイトからの応募状況は、当時どのような状態だったのでしょうか。
塩貝:
正直、ほとんどありませんでした。今もサイト単体からの直接応募は多くはないと思いますが、当時はゼロに近い状態でしたね。コーポレートサイトや採用サイトのリニューアル、動画コンテンツの拡充だけで終わらせる選択肢もあった中で「週刊EF」を立ち上げたのは、単発の発信ではなく、会社の実態を積み重ねて伝え続ける基盤が必要だと考えたからです。
坂元:
― 立ち上げにあたっては、塩貝様をはじめ複数の社員の方にインタビューをさせていただきました。当時の取材や記事制作について、印象に残っている点はありますか。
塩貝:
私自身、インタビューを受けるのが初めてで、正直「何を話せばいいんだろう」と身構えていました。ですが、うまく話を引き出していただき、こちらの意図をきちんと汲んだ形で記事にまとめていただけたんです。それが社長や当時の役職メンバーへのインタビュー記事として形になり、今でも継続的に読まれています。今の「週刊EF」の土台になっているのは、間違いなく未知さんに作っていただいた初期の記事群ですね。
坂元:
― 記事の構成やまとめ方について、具体的にどのあたりにプロフェッショナルさを感じていただきましたか。
塩貝:
全体の構成はもちろん、文章の運び方やページの見せ方まで、すべてにおいて「これでいい」と納得できる完成度でした。よくある社員インタビューのように表面的な内容で終わるのではなく、各メンバーの思いや入社経緯がしっかり伝わる内容だったのが印象的です。
坂元:
― 制作を進めていくスピード感についてはいかがでしたか。
塩貝:
当時ご担当いただいた方とのやり取りでしたが、間延びすることなく進行通りに進めていただけました。「次はいつ記事が上がってくるんだろう」と、むしろ楽しみに待っていたくらいです。最初にまとまった本数の記事を作っていただいたことで、その後の運用に安心して移行できたと思っています。
坂元:
― 立ち上げ後は、塩貝様が「週刊EF」の運用を引き継がれたと伺っています。運用にあたって、最初に制作いただいた記事の構成は参考にされたのでしょうか。
塩貝:
かなり参考にしました。完璧に真似するのは難しいので、見よう見まねではありますが、どんな記事内容やインタビューの切り口がいいのか、質問の仕方まで含めて型を踏襲しながら進めていきました。「実際に入ってみないとわからない」という部分をできるだけなくしたいという思いがあり、実態や雰囲気が伝わる情報を毎週発信し続けています。
坂元:
― 採用活動において「週刊EF」がプラスに働いていると感じる点を教えてください。
塩貝:
面接前のアンケートで「何を見て応募されましたか」と伺うと、ほとんどの方がInstagramやホームページに加えて「週刊EF」も見てくれています。記事を通じて「仲が良さそうだ」「温かい雰囲気だ」といった人柄が伝わり、共感した上で選考に臨んでいただけているのを実感しますね。面接に来られる方の8割程度は何らかの記事に目を通してくれており、意向度が高い方ほど記事をしっかり読み込んでいます。結果として、入社後の「思っていたのと違う」というミスマッチもほぼなくなりました。数は多くありませんが、直接応募の方は意向度が高く、選考のコストメリットは大きいと感じています。社内的にも良い影響がありますね。休日の過ごし方や意外な一面が記事になることで、社員同士の共通点が見つかったり、仕事へのスタンスを改めて言語化し、社内に周知する機会になったりしています。
坂元:
― 「週刊EF」やメディア運用について、今後の展望をお聞かせください。
塩貝:
求人媒体だけに頼った採用は今後さらに難しくなっていくと感じているので、早めに備えておきたいという思いがあります。目指しているのは、「週刊EF」を見るだけで会社のすべてが伝わり、そこだけで採用が完結する状態です。すでに80本近い記事を掲載しているので、これを継続していくことで、SNSで認知してくださった方が記事を読み込み、「転職するならEFがいい」と思っていただけるような土台を築けたらと考えています。
坂元:
― 最後に、どのような企業に採用オウンドメディアの取り組みをおすすめしたいですか。
塩貝:
知名度で大手に及ばない中小・ベンチャー企業にこそ有効だと思っています。情報を開示すること自体が求職者の安心材料になりますし、実態を知った上で応募・選考が進むほうが、結果的にお互いのためになります。以前の当社がまさにそうでしたが、SNSで認知は取れているのに、その実態を伝えるオウンドメディアがない状態はもったいない。多くの企業にぜひ実践していただきたいと思います。
坂元:
― 本日は貴重なお話をありがとうございました。
