認知度と知名度の違いとは
企業が顧客を獲得していくためには、その「認知度」を日々拡大させていく努力が必要です。しかし、いろいろな手法によって認知度を拡大しようとしても、どれも上手くいかないと悩んでいる企業は決して少なくないでしょう。
認知拡大がうまくいかない理由には、いろいろな原因が考えられますが、まずは認知度と知名度の違いを明確に把握しておくことが重要です。
「知名度」と「認知度」は、社名や商品名だけでなく内容まで理解されているかどうかで区別されます。
「知名度」は「会社名や商品名、サービス名などが知られている」ということに対し、「認知度」は「会社や商品の名前だけでなく、会社の得意分野や、商品のメリットやサービス内容などまで理解されている」ということを表します。
この違いを把握できていなければ、「認知拡大」が目的なのに、「企業の名前だけが先行するような対策を立てる」などの間違いが起こる可能性があります。
会社の商品やサービスを利用してもらうためには、「知名度」を上げるのではなく、「認知度」を高めて、会社や商品、サービスの内容を知ってもらうことが重要といえます。
では、顧客に利用や購入の判断材料にしてもらったり、選択肢に入れてもらったりするためにはどのような方法を取れば効果的なのでしょうか。
以下に詳しく説明して行きますので、認知度を拡大したいと考えている方はぜひ参考にして下さい。
認知拡大で得られる効果
広く認知が拡大できれば、企業にとって様々なメリットが得られます。
もちろん、会社の商品やサービスを利用してもらうためには「知名度の拡大」も重要ですが、「認知拡大」を図る方が、会社や商品、サービスの内容まで、幅広く知ってもらえます。
「認知拡大」によって、自分の企業の商品などについて詳しく知ってもらうことができれば、顧客を獲得できるばかりでなく、さまざまな効果が得られます。
ここからは、「認知拡大によって得られる効果」をご紹介していきます。
ブランディング効果
「認知拡大」で得られる1つ目の効果にブランディング効果があげられます。「ブランディング」とは、商品やサービスの共通イメージを企業と顧客の間で持たせることです。
企業が知って欲しい商品やサービスの内容を知ってもらうために「認知拡大」を目指すことは、「ブランディングを進める」ということに繋がります。
そして、ブランディングをうまく進めることができれば、認知度を上げることができ、企業と顧客の間でのイメージが統一されます。
さらに、そのイメージが共有されれば、市場での自社の商品やサービス、また会社自体のポジションを明確化できます。
また、ポジションが明確になることによって、「この商品と言えば」、「このようなときには」などの意識をターゲット層に浸透させることも可能です。
結果として、売り上げの増加に繋がることも期待できるでしょう。
ファンの増加
「認知拡大」で得られる2つ目の効果に、ファンの増加があげられます。
ブランディングによって認知拡大に成功すれば、売り上げも増加します。また、商品やサービスを利用した人から口コミなどが広がれば、新規の顧客を獲得することも可能です。
「認知度が上がる」ということは、単に会社名や商品、サービスを知ってもらうというだけではありません。会社名を通して、企業の取り組みや考え、商品内容にも魅力を感じ、理解してくれる人が増えるということにもなります。
つまり、「認知拡大」をすることは、企業や商品、サービスに対して、ファンやリピーターを増やしていくことに繫がっています。
そのため、認知拡大を目的としたブランディングでは、ターゲット層に対して、「何を、どのようにして伝えるか」ということが重要となります。
話題になりやすくなる
「認知拡大」で得られる3つ目の効果として、話題になりやすくなることがあげられます。
「認知拡大」をするためには、企業の取り組みや考え、商品内容に魅力などを理解してもらうために、情報を発信していく必要があります。
このような情報発信を成功させるためには、「トリプルメディア」と呼ばれる、「オウンドメディア・ペイドメディア・アーンドメディア」の効果的な活用が鍵になります。
特に、「アーンドメディア」という、SNSやYouTubeなどを利用する方法は効果的で、情報の拡散性が非常に高いとされています。
たとえば、SNSで情報が広まり、それが拡散され、やがてテレビなどのペイドメディアで取材を受けたりすることがあります。
その結果、単純に顧客の増加が期待できるだけでなく、これまでアプローチができていなかった潜在層にまで情報を届けられるようにもなります。
企業が認知拡大するには
企業が効率的に「認知拡大」をするためには、先述のオウンドメディアやペイドメディア、アーンドメディアの3つをうまく活用する必要があります。
しかし、これらはそれぞれ活用方法や得られる効果などが異なります。
それぞれの性質を理解した上で、「どのような状況で、どの方法を、どのように活用するのか」をしっかりと検討しましょう。
プレスリリースを発行する
「プレスリリース」とは、商品やサービスなどをマスコミに知らせる文書のことです。
マスコミには毎日多くのプレスリリースが届くので、マスコミに取り上げてもらうためには、興味を惹きつけるプレスリリースの発行が不可欠です。
ここでマスコミの興味を惹くことができれば、メディアの取材を受ける機会を得られる可能性も高まるため、認知拡大の効果が期待できます。
また、メディアに取材されれば、会社や商品、サービスなどが信頼を獲得できるようになり、内容によっては、SNSなどでさらに情報が拡散することも期待できます。
オウンドメディアを公開・更新する
企業の「ブランディング」のためには、「オウンドメディア」の活用も重要となります。
「オウンドメディア」とは、自社で運営するホームページやブログ、カタログやパンフレットなどです。
しかし、これらは、広告やテレビCMなどのペイドメディアや、FacebookやInstagramなどのようなアーンドメディアに比べると、その効果に即効性はありません。
そのため、オウンドメディアは定期的に更新したり、他のメディアから誘導したりして、日々成長させる努力が必要です。
また、オウンドメディアは種類によってアプローチできるターゲット層が異なるため、それぞれの特性に適したものを選んで作成する必要があります。
オウンドメディアの成長には、「どのような人に、どのように認知してもらい、どのようにしてオウンドメディアに触れてもらうのか」を考えながら公開・更新しましょう。
その戦略を立てるためには、このような「ペルソナ」の設定が効果的です。
この先、自社の商品に関わるであろう「架空の人物」を設定し、どのような流れでオウンドメディアを利用してもらうのかを想定することで、その後の戦略を具体的にすることができます。
しかし、オウンドメディアの成長や認知拡大にはノウハウが必要であり、どのようにして進めていけば良いのか悩んでしまう企業も多いことでしょう。
「オウンドメディア」で悩んだ場合には、ぜひ未知ブランディングメディアへご相談ください。
